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Universal Sky and Sea Online 水中のVRMMO  作者: カレーアイス
最終章 海空決戦
103/110

主人公VS主人公

 二行(PC版)で理解しろ!前回までのあらすじ!


 イグノ&ファニーがデュオ大会に出場

 海と空が入り乱れる環境で、勝つことができるのか!?



「……何か長い時が経った気がする」

「気のせいでしょ。さっさと行くよ」


 続けて、三回戦の会場へと向かった。

 しばらく相手は来なかったが、アナウンスで呼ばれるとすぐにやって来た。

 ……なんかいるんだけど。


「アンペルじゃん」

「あいつ友達いたのか……」


 相手の片方は、金髪貴族系美少女のアンペルさんだった。

 そして、デュオを組んでいるのは《海馬組》のメンバーではなく……背中に翼を付けている、Sky側の幽霊少女。

 同じくらいの年齢だし、リア友かな?


「よし……何が何でも勝つよ!」

「うおおおおおお!……過去二回くらいアンペルと戦ったけど、結構キツかったんだよなぁ……頼めるか?」

「私も相性悪いと思うけどね。分かった、私がアンペルと戦うよ」

「ありがとう。アンペルの友達の方は任せてくれ」


 出来れば協力して戦いたかったが、今回だけは何が何でも勝たなければならない。

 身内だからこそ勝たないといけないんだよ。

 作戦会議をしていると、中央にザ・バードが現れた。


『では、始めます。デュエル開始ィィィ!』

「【RAILGAN】」


 開始した瞬間、アンペルのレールガンが放たれ……ファニーの腹を貫いた。

 どうやら、アンペルもファニーと戦いたいらしい。


「大丈夫か?」

「まあ【不老不死海月ノ異名】」


 少し遅れたが、ファニーも必殺技を発動させ、腹の穴を再生し、最強の状態になった。

 さらに銀の弾丸が彼女の腕を吹っ飛ばし、喉を貫いたが、やはり全て再生する。

 そのままぬいぐるみを伸ばして攪乱しつつ、遠距離型のアンペルに気を付けて接近していった。


「そろそろ俺も行くか【終焉まで続く加速】」

「【古代凱装羅骨(こだいがいそうらこつ)】」


 俺と同時に相手も必殺技を使い……白い鎧に包まれていく。

 可愛かった少女は、小さなモンスターの様な姿になった。


「〈ゴーストジェット〉」


 相手は、何かのスキルを宣言し……凄いスピードで駆けだした。

 俺よりは少し遅いが、これまで会って来た誰よりも速い。

 ……集中していくか。


 エグい速度の二人が交差する瞬間。


「〈爆霊覇〉」

「ッツ!」


 相手は掌打を突き出し……何かヤバい気を感じる。

 身を捻ってギリギリで躱し、拳で鎧を殴ったが……


「硬いなぁ……」

「〈霊爪(ソウルネイル)

「っと!」


 これ以上止まっても居られないので、一旦離脱した。

 その時、ヒュンっと細長い物が複数空を切る音がした。

 何か見えない力が働いているのか?

 ……っていうか、あのスピードと硬さに、まだ食らってないけど透明でヤバそうな攻撃って何?


 とにかく、遠距離攻撃なんてできないので、反転して相手に向かっていき、二回目の交錯。

 今度は最初から空を切る音が聞こえ……観察してみると、腕から細長い物がでているらしい。


「〈霊爪〉」

「甘い!」


 それを見切った俺は、腕を掴んで止めた。

 見えない攻撃が少し掠ったのか、何も見えないのに体に傷がつく。


「よっと!」

「うぅ」


 鎧に蹴りを入れ、またもや離脱した。

 ……なんとか捌けているが、あんなのに出来るだけ近づきたくない。

 恐らく、あのスピードとパワーだと、防御力自体はあまりなく、鎧が硬いパターンだ。

 となると……一撃で鎧を貫くか。


「〈溜摩熱〉」


 十分相手から離れた所で減速し、右腕に熱をチャージした。

 幸い、相手は作戦を話していた。


「ディアー助けてー!」

「アンペルだヨ!悪いがこっちも余裕がない!【RAILGAN】」

「〈|喰縫〉」


 ファニーは、脇腹を貫いたレールガンを無視し、魚のぬいぐるみを伸ばしてアンペルに襲い掛かった。

 口を開いたぬいぐるみがアンペルに迫り、それを彼女はレールガンで破壊するが、体と同じくすぐに再生する。

 中々カオスなことになってるが、五分五分といった状況。

 こっちに手を出す余裕はなさそうだ。


「分かった自分でどうにかしてみる。何かエネルギー切れ?してるみたいだし」

「……?待テ!減速しているなら気を付けロ、奴のそれはチャージ行動ダ!」

「バラすなよ!」


 だが、この会話の間にずっとチャージしていたお陰で、かなりの熱が溜まっている。

 あの鎧なら……貫ける。

 減速を止めて、最高速度でもう一度相手と向かい合う。


 三回目の衝突。


「〈霊爪〉」

「〈紅蓮拳〉」


 見えない物体があったがチャージした拳は止めきれず、貫通した拳が相手に迫る。


「ッツ!」


 しかし、見えない物体が腕に当たり、心臓の辺りを狙っていた拳は、少しズレて肩の辺りを掠めた。

 その部分の鎧は砕け、やはり防御は低かった相手のHPは大きく削れた。

 鎧が無くなった肩をもう一度攻撃するのもアリだけど、相手もそれを気遣って行動すると思うので難しいだろう。

 となると、もう一回鎧を貫くか。


 相手から離れ、熱を溜め始める。

 彼女は追って来たが、こっちの方がスピードが速い。

 チャージしては逃げ、チャージしては逃げのゴミ戦法で少しずつ攻撃力を上げていった。

 相手は諦めたのか、追うのを止めて空中で静止した。


 四回目の激突。

 もうこの拳に託すだけ、そう思ってた。


「〈紅蓮拳〉!」

「とお!」


 右手を突き出した瞬間、相手は左手でそれを防いだ。

 バキバキと音がして鎧が壊れ、HPが凄い勢いで減っていく。

 さて、ファニーの手助けでもしようかと、視線を逸らした瞬間、背筋にゾワッとした悪寒が走った。


「〈クラッシュハート〉」

「ッグ!」


 胸に鋭い痛みを感じ、俺は勢いよく吐血した。

 左上のHPバーはガンガン減っていき、下には心臓破壊の状態異常が表記されている。

 ……ワンパンってマジ?


「頼んだぞ、ファニー」

「よろしく、アンペル」


 二人はほぼ同時に消えていった。




「……あっちは相打ちになったらしイ」

「じゃあ、こっちも決着を付けようか」


 黄色のラインが飛び交い、ぬいぐるみが喰らいつく。

 先に相手を捉えたのは……ファニーの方。


「〈喰縫〉捕まえた!」

「うワ!」


 魚のぬいぐるみに噛まれて、引き寄せられる。

 そして、アンペルをグルグル巻きにして拘束した。これで手は動かせない。


「終わりだよ」

「……ああ、お前がナ」


 アンペルは……二本の足に、バイクを乗せていた。

 バイクに電気が通い、甲高い音が鳴る。


「二本の棒と金属があれば撃てるんだ。【RAILGAN】」

「ッツ、〈紅撃〉!」


 ファニーの紅色に輝く抜き手がアンペルの心臓を貫き、撃ちだされたバイクが相手の頭を吹っ飛ばした。

 まさかのこっちも相打ち。



「……引き分けだとどうなんの?」

「両方負け判定らしい……なんでだよ」


 ……あんまりクライマックス感ないけど、そろそろ完結します。


 【始祖鳥】

 古代の力

 古代と言えば骨だよね。

 見えない力は、始祖の霊力。

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