そうだ 一緒に暮らそう2
やっと君を見つけた。
でも気を引き締めないと。
もう絶対に見失わないように。この手から離れてしまわないように。
「おはよう。」
ふかふかのベッドから体を起こすと、ロイさんはすでにそこにいた。
「おはようございます。ロイさん。突然入ってこ」「ちょっと失礼。」
ロイさんはベッドに座り、私を抱きしめた。
「ちょっと。」
「ねぇ、昨日から熱あるんだけど気づいてる?」
ロイさんのおでこが私のそれにあたり、きれいな瞳の中の私が見える。
「そういえば、体がだるいかも」病は気からとはこういうことか。
「だめかも…」そのまま私の意識は暗転した。
「あらら。もう少し慣らしておかないとね。」
そう言って、今度は唇に口づける。
窓の外にいた鳥に向かって人差し指を唇に当て、内緒にしていてと合図する。
鳥は承知したとばかりに片方の翼を広げた。
目を開ければ、すでに日が傾いている。
「ロイさん」とベッドから呼ぶとすぐに飛んできた。
そう、いきなり現れた。
「え?」
「熱下がったかな?」ひんやりとした手がおでこに乗る。
「まだ微熱あるね。」何か食べようかと起こされた。
そして、甲斐甲斐しく果物を食べさせてくれるロイさんを見ながら、さっきの不自然な出来事に頭を悩ませるのだった。
熱が下がり、すぐに口づけをされる。
何も反応しない私を見て、挨拶代わりにされるようになった。
目が合えば自然にされるものだから、抗議の声を上げることもできず流される。
人前では絶対にしないし、TPOを弁えているからなぜか許してしまう。
そして、いつの間にか増えていく私の荷物に、あきらめの境地だ。
「一緒に暮らそうね」
頭をなでながら言われたその言葉に、私の頭は無意識のうちに縦に振って肯定する。
ロイさんにギューッときつく抱きしめられた。




