麗らかな朝
いつか運命の人に出会いたい。
なんて夢見がちだったけれど。
運命の人かどうかなんて、どう判断するの。
「おはよう」
お日様の匂いがするベッドから体を起こし、腕を伸ばしていたら、ロイさんが現れた。
何?その微笑ましいものを見たときの表情は…。
まぬけな表情を浮かべる私に「よく眠れた?顔色いいね。」そう言いながら私の頬に手を伸ばす。
朝から、キラキラ輝き、居た堪れなくなって顔ごとそらしながらうなずいた。
「ごはん食べよう。まだ早いし、食べて行って。」
「さぁ。」背中に手を当てられながら、ダイニングにエスコートされる。
チュンチュン。
さわやかな朝にはお決まりの鳥のBGM。私の朝には全然来てくれないが、イケメンにはフルコーラスだ。
「おいしい?コーヒー飲む?」
「あ、はい。いただきます。」
「了解。あれ?付いているよ。わざと?」
口元についたイチゴジャムを手でぬぐわれ、私に向かって微笑む。
しかもそのまま舐められた…
この状況を作ってしまった自分の迂闊さに居たたまれず、あーうーとうなっている間に、コーヒーを持って戻ってきたロイさんは、太陽の光を一身に浴びて私に笑いかける。
できるのなら、この一瞬を撮っておきたい。まるで天使が舞い降りたようだ。
「どうぞ」とブルーのコーヒーカップを目の前に置く。
その手を私の頭に置き、ポンポンと撫でられ、私はテーブルに沈んだ。
このあと、体調悪いなら仕事を休んでと容赦なく攻撃されたが、耳を押さえて耐えきった。
私、えらい!
だが、ビシッとスーツを着こなしたロイさんにぼーっとしていたら、ロイさんが私の家まで着いてきて、そのまま私が着替えを待って会社まで送ってくれた。
どうしてこうなった?!




