第七話 日本へ
魔眼、カルマの目の秘密のほんの一握りが、明らかになる。
光は聞く、榊原洋平の仕事について「要は魔物退治や、超常現象なんかを、中心に仕事をしてるってことでいいですか?」
「まあ、そんな所だが、君の力は本物だよ!!是非君と、パートナー契約を結びたいと思ってね」「その代わり、カルマの目について、教えるよ。それに、うちは給料も良いぞ!お化けが好きな、富裕層の人間が、この街にはワンさといるんだ。」「それに君、良い体格してるね、もしかして、ムエタイかなんかを習いに来たのかい?」
「いや……本当は、そうだったけどこんなむちゃくちゃ危ない街に、居たら死んじゃうよ。」「だから、日本に帰ろうと思ってね。」
「そっか、残念だけどこれで、さよならってわけか。。。」「まぁ、お土産ついでに、良い話を教えてやるよ。そのカルマの目の情報を少し教えてあげる。カルマっていう意味は、知ってるよね。日本語に訳すと、業って意味だ。業とは簡単に言えば罪っていう意味だ。つまり、その目の力を使えば使うほど、運命は君を悪い方向へ向かわせようと、してくる。要するに、使った後に運命の審判を受けなきゃならにってことだ。しかし、その超回復能力と、未来を見通す目は、知っていれば、ほしくなる。その力を与えられるのも、カルマの目の持ち主だけだってことだよ。」「最後に、魔眼とカルマの目の違いは、魔眼は使っても、業を積むことはないが、カルマの目は、業を積む代わり、凄い力を発揮するときもある。その力は、その人によって誓うけどな」
と榊原は、本当に魔物退治をやっているかのように、カルマの目について詳しく教えてくれた、うさん臭いと思ったのは、間違えか?なやむ、光だったが、早めにこのタイ王国から逃げた方がよさそうだと思い、ケガももう治っているようなので、アピンにさよならして、さっさと帰ることにした。
そして、帰り支度をしていると、アピンが起きてきた。「光、何してる?」
「帰る用意だよ。こんな、どこから銃弾が飛んでくるか、わからない街に居たら、死んじまう。」「そこで、相談なんだが、もしよければ、俺と日本へ来ないか?」
「え?私、日本に行けるのか?お父さんの故郷。。」
「そうだ、君のお父さんの故郷だ。」「キックボクシングで、生計を立てているわけじゃあなく、俺も働きながら、練習もしなきゃならないが、君を養うくらいのゆとりはあるからね。」「夜も、バイトをやっているし」「一緒に行こうよ、日本へ」
「行く!!連れてって、日本へ!!!」
とアピンは、その大きな目を見開いて微笑み、光の胸に飛び込んできた。平和の国、日本でのアピンと光の生活が、果たして無事始まるのであろうか?
ついに日本に、舞台を移して、アピンそして光の暮らしが始まる。