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タイに行きタイ物語  作者: 冬の終わりに
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第五話 カルマの目

ルビーのように、輝くあきらのカルマの目。その運命をあきらは、少しだけ知ることになる。

とりあえず、大使館に行って、パスポートの再発行の手続きを取らなければ、不法入国のままで、この先過ごすことになる。大使館には流石に、警察の警備もこの事件で厳重になっているので、マフィアもめったなことは、手だししてこないだろう。とあきらは思い、タクシーで大使館に向かった。


日本大使館につくと、日本語が話せる、タイ人の女の子が、案内してくれた。そこで、トラベラーズチェックの再発行の手続きと、パスポートの再発行の手続きを行い、今、全然現金が無いので、3000バーツ(約一万円)分の現金をアピンに借りた。そして、パスポートが手に入り次第、出国手続きを取ることに決めた、二人だった。


「アピンとにかく、現金が手に入ったから、ご飯でも食べよう。俺、腹ペコペコだよ。」


そう言うと、彼女もやっと微笑みをあきらに対して、見せてきた。よっぽど、張り詰めていたのだろう。近くに、大きな日本料理屋があるので、そこで、お昼ご飯を食べることにした。


日本料理屋で、アピンに聞いてみる。


「アピン、君、歳は幾つなの?」


「18歳、貴方はタイに観光で来ましたか?私はお父さんの国日本に行きたい。」「そのために頑張って、お金貯めてる」


「へー、偉いんだね。凄いよ。」「俺も、タイに武者修行に来たものの、日本じゃあ酷い就職氷河期だ。そこから、目を背けるために、タイに来たと言っても良いようなもんだよ。情けないな。」


「なに?日本語難しい?分からない」


「ははは、ごめんね。」「それよりも、聞きたい事があるんだ、君がくれた、魔眼の力はさっきの説明で、なんとなく分かったが、分からないのは、この体の超回復だ。魔眼にここまでの回復能力があるのかい?」


「貴方、目見せて。」とアピンが言うと、サングラスを取り、あきらの真っ赤な目を見て驚く「私、ここまで赤い目見たことない。」「魔の目は、魔力が強ければ強いほど、目が赤くなる、私の両眼にも魔力ある。でも、私の目こんなに赤くない。」


アピンがあきらの目について語る「貴方の目、多分、カルマの目。カルマの目は、目の持ち主に、幸福と加護を与えるが、同時に不幸も招く。人が自分よりも、大きすぎる力を目にしたとき、とる行動は、二つだけ。その力を利用するか?利用できなければ消すか?。この二つ」


あきらは、一瞬寒気が走ったがような、アピンの冷たい目つきだったが、これが、第三世界で生きていくという事なのだろう。限りなくスラムに近い場所で一人で生きてきた、女の子が、自分を守るための、洞察力なのだろうと。あきらは、思うのであった。



新たにアピンに授けられた、魔眼が、カルマの目だという事に気づく、タイ王国のマフィアだった、その力に興味があり、接触をマフィアのボスは試みてくるが。。。


はたして。

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