第三話 能力覚醒の予感。
もう、光の能力にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、
なかなか、二つの能力を光に持たせようと考えています。
一つは、体の超回復、そして、その時の条件によって見える長さは変わりますが
未来を見れる魔眼を光に授けてみました。
後、もう一つの作品、新・星の意思を綴るものもよろしくお願いします。^^;
目が覚めると、光の体、左半身は元に戻っていた。まるで今まで見てきたものが、悪い夢であったかのように。光は、ムクリと起き上がり、手足を動かしてみた。(大丈夫、痛みもない)天にも昇る心地の光だった。鏡で自分の顔を見てみると、左目まで治っていた。しかし、唯一気にかかることがあるとすれば、左目の黒い部分が、真っ赤になっていることだった。(赤い目か……)と光は考えたが、何故手足が治ったのか?考えてみれば、あの不思議な少女に会ってから、この不思議な現象が起きたのだが。。。とにかく、あの不思議な名前もまだ聞いていなかった、少女を探そうと思い、部屋を出る光だった。
光は、部屋から出ようと思ったが、しかしこの赤い目が気にかかり、来るときに持ってきていた、サングラスを目にかけ、部屋から出ることにした。しかし、病院の状態は悲惨の一言であった、タイ王国の軍事クーデターと言えば、いつも王様が出てきて、政府側とクーデターを起こした反政府勢力側を宥め、話し合いで解決するのが、お決まりだったが、その王様が亡くなったので、この悲惨な状態になってしまっているようだ。
とにかく光は、彼女を探した。この件に関しても彼女のお陰なら、お礼も言いたかったし。
そして、探すこと十二、三分彼女は玄関で、男に言い寄られていて困っているように見えた。そこに、光が割って入った。しかし、光は英語もタイ語も喋れない。
その瞬間、光の左目に男がナイフを出して光の腹に突き刺す光景が見えた。すると、ふと光は我に返り、男の懐を抑え、ナイフを先に取り出した。。男は慌てたように、光を見ている。すると彼女が、男に何か言うと男は、捨て台詞か、何かを言って帰っていった。その後、彼女から片言の日本語で語り掛けてきた。
「貴方、目、見えるようになったか?」
「いや、目ははじめから見えてるよ。それより聞きたいことが沢山ある。少し話せないか?」
「話し?何?それなら、私もある」
「ここの病院の先生が、俺の手足をくっつけてくれたのかい?それにしては、治るのが早すぎる、左目も痛みなく見える」
「それ、貴方の左目のせい!」「貴方の左目、特別な目」「魔の目」
「え?魔の目?魔眼の事かい?」
「そうそうれ、貴方に頼みがある。お話しできますか?」
光は、それにしては、酷い日本語だな?と思ったが、彼女はそれほど裕福な家庭とは思えなかったし、必死で生きるために覚えた、日本語なんだろうな。と思うと、光も彼女に分かりやすく、日本語を話していくのであった。
この後、彼女がタイのマフィアのボスが、光に与えた能力を
狙っていることを告げられ、ビビる光だったが。。。
はたして光の決断は?
ではでは。次話をお楽しみに。^^