第二部 第十三話 光の決意(愛すべき我が第二の故郷よ)
タイ時間午前4時半、夜が明けてきた。ガンデンタ―の意味を光は考えている。Gaang deen taaつまり、カルマの目より強力でより赤くよりカルマが重い目ということになる。光は夜明けで悪いと思ったが、スージーに相談しに行こうと思った。それは、この草薙剣で、この目の業(光の罪)を消しきれるのか?そうでなければ、また、皆に迷惑をかけてしまう。特に一番迷惑をかけたくないのが、もう自分の心にはっきりと自覚して生きているアピンにだ。アピンにだけにだけは。
コンコン。スージーの部屋の扉をたたく、「はーい」と中から、スージーの声が聞こえる。
「スージー少し良いか?」
「なあに、光、アピンちゃん裏切って私に乗り換えたの?」と朝から夜明けのブランデーを楽しむスージーである。
「いや、スージー、あんたには世話になりっぱなしだけど、また相談に乗ってほしいんだ。」「俺は新しく理第二の心理を手に入れた。しかし、どれだけ深い心理を手に入れようと解らない事がある。それは、人の運命だ。俺は皆には迷惑をかけたくない、しかし、俺が戦わなければ皆も困る。どうしていいか、分からなくなってきている。
「光貴方の悩みなんとなくだけど、察しが付くわ。確かに私たちの戦いは、貴方が居なきゃ、敵に押されっぱなし、どれだけ武装しても一国の郡代相手に異能の力を使わなければ、勝てないのは、光なら分かるわね。でも今、その力は、近くにいる仲間も傷つきかねない、諸刃の剣になってしまっているのも。
スージーは、ブランデーで、少しほんのり赤くなりながら、光にこう言って来る。「ゴーちゃんに聞いたわ。ガンデンター。本当に恐ろしい男になったわね。そして、その能力に自分が怒りに我を忘れるのが、怖い。解るわよ。そして、この剣は、どこまで、自分の罪を消してくれるのだろう。でも、光月並みな言い方だけど、貴方、男でしょ?そして、私たちは、仲間。だから光が皆を大好きなように、皆、光が大好きなのよ。だから、貴方が、ピンチになったときは、私たちは、命を懸けて、守る。そして、貴方もやってもしないうちから、ガタガタ、悩んで、男らしくないってんの。私たちは、一蓮托生どんな事があっても、どこで死ぬか分からない線上に行こうとしてるんだかラ、皆、貴方の事を信じているように、自分と皆を信じなさい!!!平和の国から来た、正義の味方さん。」と言い切った、スージーは、そのまま寝てしまった。全く、器のデカさの違いに、嫌気がさすほど、デカいものを持ってる、スージーである。
そこに、榊原が起きてきて、こう言った。「スージー本当にすごい女性だよな」
「全く、凄い大酒のみだ。お陰で、何を言ってるのか、半分以上分からんかった。」
「でも、光の居ない間、彼女が全体の指揮をとってくれてた。器だけで言ったら光以上かもな。。光ちゃんと寝とけよ。これからの戦いは、お前が中心になるんだからな。」
「了解!」とスージーと榊原に敬礼をして、自分の部屋に行く、光だった。がしかし、光の部屋には、アピンとルルが仲良くベットで寝ていた。光は、起こさないように、部屋を出て、ロビーのソファーで毛布を借りて、寝ることにした。そして思った。(この国は、めちゃくちゃだけど面白いな。俺の第二の故郷だ!!(笑))と。
続く。