第二部 第十一話 緑の目の男の男の正体。そして、決着。さらに増える謎。
緑の目の男の襲撃から逃げ切り、いや。逃がしてもらったと言った方が正解かもしれない。その後、スージーの治療の為、光達は初めて光が入院した「ロンパヤバーンクルンテープ」(タイ王国中央病院)に来ていた。
しばらくすると、手術が終わったのだろう。手術に立ち会った、医師が手術室から出てきた。真っ先に、タイガーとアピンが、医師にスージーの手術の結果を聞きに行く。医師の話では、麻酔から覚めたら、「少しの間、入院が必要だが、命に別状はない」との事だった。
光は、医師に麻酔から覚めたら、話しをすることが出来るか?聞いた。すると医師は「少しの間なら、話も出来る」との事だった。光は、今後の緑の目の男の対策を立てないと行けないと思い、少し外に空気を吸いに、出るのであった。
アピンは、スージーのそばにいるという事だった。光が、入り口から外に出て深呼吸をする。そして考える。
(あの男も、ガンデンタ―の事を言っていた。俺が殺してしまった、ハイジャック犯のリーダーもその事を話していた。しかも、緑の目の男の男は、俺はまだ、ガンデンターになり切っていない。とも言っていた。その辺に、今回の事件。あの緑の目の男の弱点を見つけ出すことが出来ないか?)
と考える光だった。
その時だった。一人になった光を、狙ってきたのだろう。どこからともなく、緑の目の男の男が現れた。
光は(自分が死んでも、奴を倒すことが出来ても、これが奴との最後の戦いになる。)と思い、緑の目の男の男が、見えない刃物を、大量に出しているにも関わらず、時間も止めず、草薙の剣だけをもっていや、むしろ草薙くさなぎ)の剣をかばうように、自らの肉体を立てに、緑の目の男の男に突っ込んでいく。
その行動に驚いたのか?光に上手く見えない刃物をヒットさせることが出来ない、緑の目の男の男だった。そして、緑の目の男の男の目を二つとも、草薙くさなぎ)の剣で、切りつけると緑の目の男の男は、すーと姿を消し、その消えた姿の中から、小学校4年生くらいだろうか?幼い少女が姿を現した。
「やっぱり、幼い女の子が幻影を見せて、その中から、脅威的な能力を見せていたんだな」と
光は、思いさらに、身構えたが少女は、ポロポロと大粒の涙をだして、泣き始めた。よく見ると、少女の目線の先に、リスの様な動物が死んでいた。そして、少女は言う。
「私を殺しなさい!貴方、ガンデンターは、私からまた、家族を奪った。許せないけど、もう私には、貴方を討つ能力がない。」と少女は言う。
光は、黙って、少女のリスの時間を死ぬ前まで戻した。すると、リスは生き返りゴーに甘え始めた。「貴方、何で私に情けをかけるの?でも、嬉しい!ノックと離れるくらいなら…と思ってたけど、貴方ガンデンターじゃないの?」と泣いてしまい、声も聞き取りづらかったが、色々と質問があるので、それよりも、一言彼女に言おうと思う。光だった。
「君、ゴーとか言う名前だったね。君の話を推察すると、ガンデンターって、簡単に言えば、凄く、乱暴な奴の事だろ?おれは、カルマの目は、持っているが、君の言う、ガンデンターではないと思うよ。」
と言うと、ゴーは、丁寧に、お辞儀をして、謝罪するが、光が、見ると少女は、ボロをまとい、がりがりの体をしていた。
「まずは、俺は腹減ったが、君も一緒に食べないかい?おごるよ!
と言うと、ゴーは、目をキラキラさせて、「行く!」と大声で、相槌を何度も打つのであった。