第二部 第十話 緑の目の男の圧倒的強さ!とその憎しみ。
「スージー!!大丈夫か?!」と光がスージーを抱きかかえ、時間を止めその場から、逃れようと立ち上がった瞬間、止まっている時間の中で、緑の目の男がナイフで、光に襲い掛かってくる。光は、スージーと転がりながら、そのナイフをかわし、ムエタイスタイルで、止まった時間の中で、緑の目の男の相手をしようとする。しかし、緑の目の男もムエタイをやっていたのか、強烈な蹴りが飛んできて光を吹き飛ばす。「くそ!」と光は、また体制を整えようとするが、時間が動き始めてスージーの背中から、出血がまた始まった。光にとって、時間を止めることは容易かったが、時間を止めて動きながらとなると、光の体力をごっそり奪うので、光は、出来れば肉弾戦は、時間を止めないで戦いたかったが、そうはいかなかった。今度は、スージーの時間だけを止め、緑の目の男との戦いを再開しようとするが、また緑の目の男が、見えな刃物を飛ばそうとしている。
「皆、撤退準備!」「相手は何故か止まった時間の中でも、動けるようだ、しかも肉弾戦ではかなわない、いったん引こう!」と言うと、タイガーが、「こっちだ光」と道を車のある所まで、誘導してくれるようだ。
「タイガーさん、スージーをはやく、病院に!今はスージーの時間を止めているから大丈夫だけどこう言った、部分的に時間を止めると、俺から100mも離れないうちに、時間が流れ始める!」だから、出来るだけ、俺と一緒に、病院に行けるように逃げてください!」
「分かった!」とタイガーが、言った瞬間光の右腕が見えない刃物で、切断され光が、その場で、痛みで膝を付く。しかし、それで攻撃が止むわけではなかった。
タイガーが、支持をする「あの緑の目の男を撃ち殺せーー!!」と号令をかけると一斉射撃が始まるが、緑の目の男は、また、姿を消す。そして、始めて緑の目の男が、話しかけてくる。
「光、とか言ったな。お前は、ガンデンタ―だろう?本当の力を何故出さないのか?」
とその体格と違い、幼い、そう9歳か10歳くらいの女の子の声でその緑の目の男が、話しかけてきた。光は「そのガンデンターとは何なんだ?!」と痛みをこらえて言い返す。
「そうか、まだお前は、ガンデンターになり切っていないのだな?」「良いだろう、今日のところは見逃してやる。だが、忘れるな!ガンデンターが、我が一族にした、行為。私は忘れない!その罪はお前に必ず償わせる。忘れるな!私の名前は、ゴー。お前に復讐すると誓った、ガンデンターに復讐すると誓った、名もなき少数民族の末裔我が名を忘れるな!」
と言うと、その場から姿を消した。
光は、(恐ろしい奴だ)。と思うのであった。切断された右腕は、超回復で復活したがもうカルマの目を持っていない、スージーが、心配だった。
「タイガーさん、急いでスージーさんを病院に連れて行きましょう!」
「ああ、何とか今回も乗り切ったか。そうだな、早く連れて行こう。」
と少し安堵する光達であった。