第二部 第九話 緑のカルマの目
それから、数日してタイ王国クルンテープ(バンコク)に着いた、光とルルだった。そして近くの屋台で、ご飯を食べている光とルルだったが、その時に、少し遠くからこの暑いタイで走って光に迫ってくる人物がいる。アピンだった。
「光!~~~。ああああ。光光光帰ってくるの遅いよ!」
と公衆の目を気にせずに抱き着いてきた。光とアピンは、まだそんな関係ではないのだが、
離れていた時間が、彼と彼女の距離を縮めたのかもしれない。
「光?その人誰?(怒)」と少し怒り気味にルルが聞く。が光は、修羅場に慣れてないのか?二人の少女の行動にあたふたしている。そこにスージーが、やってきた。
「アハハ!光久しぶりに会ったってのに、男を上げてるね!」
「スージーさん、笑い事じゃないですよ!二人を宥めてくださいよ(泣)」
光は、アピンとルル両方から引っかかれるわ、殴られるはして、戦う前から少しボロボロになっている。
スージーが、二人の頭を、ポンポンと叩き、目を覚ます。「はい!二人とも光を虐めるのはそこまで!光は、このタイ王国民主化の大きな戦力になってくれる男だよ。そんな雑に扱っちゃダメ!」と大きな、声で言うと二人とも目を覚まし。アピンから、ルルに声をかける。
「あたし、アピン(笑)貴方の名前は?」
「私はルル」「アピンちゃんよろしくね。(笑)」
「ルルちゃん。浮気者の光なんて、ほっといて、一緒にあっちでご飯でも食べよ!」
と、アピンが、言うと光を本当にほっといて、ルルとご飯を食べ始めてた。しかし、タイも所々で、砲撃の跡があったり、道路や橋が寸断されていたり、もうあの観光が盛んだった、住みよいタイは無くなってしまっていた。
「スージーさん、タイ 変わったね。」と光が、寂しそうに言う。
「ああ、光、光が帰ってくるのをずっと待っていた。選挙は民主的に行われ、民主派が、過半数以上の議席を取って、民主的な政治が行われると思ったのだが、その後、軍の方が、またクーデターを起こして、民主派の議員や、市民を狙って、弾圧が始まったんだ。私の組織も分裂して、勢力が半分くらいになっちゃったけど、何とか抵抗を続けて、私を中心とした私の親衛隊が、議員や市民を守ってきたけど、何人も殺されている現状がある。」
とスージーが言う。その時だった。光とスージーが、座るテーブルが、真っ二つに裂けた。
「ち!あいつが来たか?皆、市民を守りながら、後退準備」「そこで、料理作っているおばさんも逃げる準備するんだよ」とスージーが言うと、光達を襲った、サングラスの男が前に立っていた。
「やばい、光伏せろ!」とスージーが、光をかばい、二人とも伏せると何か、見えな刃物が周り中に飛び、建物や人々を切り裂いていく。その時、避けるのが、一瞬遅かったのであろう、スージーの背中が、バッサリと切れている、しかし、凄まじい精神力でスージーは、部下の指揮をとる。
「スージー!大丈夫か!なにバカなことしてんだよ。俺は超回復能力があるから汚してもすぐに復活するのに」
光達に、緑の目の男が迫る!彼の目もカルマの目なのだろうか?
続く。
光達に緑のカルマの目の男が迫る。次回。反撃!