第二部 第六話 急いでタイへ。
ヘリで、近くの救急病院に連れて行かれたが、4日間も密林を歩いたためと、最後の体力を使って、カルマの目の力を使ったため、かなり光は、消耗していたが、光を含め石神さんが、方を撃たれたが、その他の乗客は全くの無傷で、守り切ることが出来た。
(これは、俺の功績だけではない、ルルの力が凄く大きかった)と光は、思うのである。
水も食料も調達は、全てルルのお陰だった。飛行機を軟着陸させた、力といい、攻撃力があり、狂暴でもあるスズメバチまで、味方に付けれるのだから。
光は、ルルの元に歩いていき、栄養剤の点滴を受けている、ルルに改めてお礼を言う。
「ルル、ありがとう。君が居なかったら、俺の魔眼だけでは、400人もの人々を無事にここまで、連れてこれなかったと思う」
「ううん。良いんですよ。それより少し気になっていたのですが、貴方の目何で、そこまで赤いんですか?」「私のおばちゃんも昆虫とお友達になれる、魔眼持っていて、こんなことを言ってました。」
(普通の魔眼は、太陽の光に当たると、少し赤く見える程度だけど本当に、真っ赤な魔眼は、ある使命を、与えられた戦士でもあるんだよ)
「そう、私聞きました。」
「ある使命と言うのは、どんな使命なんだい?」
「それは、その人によって、違うらしいです。」
(使命か… 草薙剣を持っても、俺の業って、無くなってないんじゃあないかな?トホホ)とひそかに思う、光だった。
そう思っていると、向こうから京子、石神が、ゆっくりと歩いてくる。
「光さん。本当にありがとうございました。しかし、剣でマシンガンに勝ってしまう人間って、居るんだなって思いました。」
「ああ……(汗)」と汗を流す、光だったが、後ろから、室谷がやってきて
「石神、無用な詮索は辞めよう。光君とルル君は、我々の命の恩人なのだから」
「そうですね。機長。京子俺、今回何にも役に立たなかったな…」
「そんな事ない!久留巳は、挫けそうになっていた、老人の方を担いだり、子供を励ましたりしたのは」
「そうですよ。皆さん、心強かったと思いますよ。」
「光さん。この後、日本に帰るんですか?」とルルが聞いてくる。
「いや、待っている人たちがいるから、明日にでも、助けないといけない人たちが居るんだ」
と言うと、何を思ったか、ルルが小さな体を、背伸びして、座っている光の額にキスをした。その時、淡い赤色の光が、光達を包んだ。
「え?」と光が、呆けていると、「これで、少しだけだけど、私の力分けてあげたわ(笑)」「光さん、これから、もっと戦わないといけない人みたいだから」
と言うと、向こうに顔を真っ赤にして、走っていった。
(彼女にも世話になった。急いで、アピンたちの元に急ごう。)
そう思う、光だった。