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タイに行きタイ物語  作者: 冬の終わりに
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第二部 第二話 のんびり光(あきら)は前途多難。

久しぶりにアピンに会えると思うと、心が震えるあきらだったがまた、更なる

もめ事に発展する可能性も…

「いや~~~暑いな~~」とあきら猛暑続く日本の夏、いやもう10月だから秋のはずだがまだまだ、暑い日の続く、日本の関西空港。あきらは、タイに行くために荷物をまとめ、その間少し仕事をして、旅賃りょちんを溜めてから、日本を出ようとしているアピンたちがどういう目に会っているか分かっていない、あきらだったが、これでも、めー一杯急いでいた。そして、飛行機に乗り込む。


「アピン達、元気でやってるかな?」とお気楽に飛行機も飛び立ち、日本を後にした。


しばらくすると、あきらの位置から、ワンブロック先の廊下側に座っている男の動きが妙にせわしない。もう、向こうにつくまで、何もすることが無いから、映画を見るか、本を読んだり、他のお客さんは、それぞれ、リラックスモードに入っているのだが。。。その時、ブロックとブロックの間のローカのすべてのカーテンが、閉められたようだった。


「気になるな?」「少し時間を止めて、様子を見に行った方が良いか?」


気になった、あきらは、時間を止める前に、その状況を確認しなければ、余計なことをしてしまいかねないので確認の為に、カーテンに手をかけようとしたとき後ろから、突起物を背中に押し付けられた。


「兄ちゃん。いま、弟がスチワーデェスさんと、良い事してんだよ!邪魔すんな!」


「あ、そういう事!でも、おっちゃん。いくら何でも、二人でそんな良い事やっちゃ、駄目でしょ!、俺も入れてよ」


とちょっと酷だが、中に入って、その行動が事実であることと、スチワーデェスさんの安否を確認する。その後カルマの目の力で、久しぶりに時を止めた。


あきらは、スチワーデェスさんにナニを押し付けている方を、思いっきり、鼻っ柱から殴りつけ、その後そいつの兄貴分と二人を縛り付け、目隠しと、猿轡さるぐつわ)を男たちにして、時間を動かし始める。すると、女の人は、何が有ったか分からない様子で、泣き崩れている。あきらは、服を貸してあげ、「少しだけ質問良いかな?」とスチワーデェスさんに問いかけた。


「武装を持っているのは、この二人だけ?」スチワーデェスさんは、あきらに抱き着き、泣き崩れたままだ。無理もない、大学は出ただろうが、まだまだ、子供みたいな、顔をしている、インド人の女の子である。


「インド人?!!!!」あきらは、ビックリした。日本のJALに乗ったはずなのに、インド人の額に付ける、マークを付けているし、JALが、インド人の勤務員を雇ったニュースは知らなかった。この子、少し浅黒い肌をしているが、目がぱっちりした、理知的な目をしていた。今は、ショックから、目も何もかもぐちゃぐちゃになっているが。


インド人の客室乗務員の女の子が、少し気を取り戻して、話しかけてくる。「助けてくれてありがとう。」グズリ……。


飛行機はもう飛んでいるが、どうやら、襲われたのは、彼女一人だけだったようだ。。


「君名前は?」


「皆は、私の事、ルルってあだ名で呼ぶわ」「そっか、ルルか!良いなじゃあないか!(笑)」


ルルは言う「でも、この飛行機もうすぐ落ちるよ。」


と言うとまた新たに、悲鳴が上がり始めた。飛行機の前方に大量のバッタの大群が、押し寄せてきている。このままでは、大量にバッタを、エンジンが吸いこんで、エンジンの出力が無くなり、失速して太平洋にドボンだ!


「なぜこんな、海の上に、バッタの大群が?!」とあきらは、少し困惑している。。


「それは、私の悲鳴を聞いたから、この子たちが、助けに来てくれたの、海の向こうから」


「ええええええ?」とあきらは、思わず、叫んでしまう。


「でも、大丈夫、皆に話しかけてみるね」


と言うと、ルルは目をつむって、祈り始めた。すると、虫が期待からゆっくりと離れていく。そして、もうすっかり浮力を失っている、飛行機を近くの小島に軟着陸なんちゃくりくさせた。


「へ~~凄いことが出来るんだね」とあきらも、思わず、そのコントロールしている、バッタの大群の数を、見て少し脅威を感じるが、ルルの飛行機の乗員乗客にけがなしという、アナウンスを聞いて、笑顔を見せるルルを見て、あきらも笑顔を見せた。


あきらは、本当なら、明日にはタイ王国に着いて、アピンに会っていたはずなのだが、少しめんどくさいことになると思う、あきらであった。


そして、この謎の少女ルルとのへんてこな旅が始まる。



新たに知り合ったルル、バッタの大群を操れるようだが、果たして敵か?味方か?それとも。。。

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