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タイに行きタイ物語  作者: 冬の終わりに
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第二部 第一話 タイに行きタイ物語 戦慄の男

あきらが、去ったタイ王国。10月。タイ王国は雨期に入っていた。

軍が、またクーデターを狙っているという、情報を得て、動きだした組織が二つあった。一方はスージーのマフィア。そして、一方はある政府の研究機関の人間が、絡んでいる組織だった。そして、非公式ではあるがそのスージーのマフィアが、まったく武装を持たない、現政権を軍隊に変わって、守っていた。


「まったく、お金のかかる約束しちゃったわ」スージーが、武装させた部下を引き連れて、政府の議員たちの、警護に当たっていた。


スージーたちの組織は、その資金源を、マフィア活動から議員警護の為の護衛費からに移りつつある。その方が、地域からの受けもいいし、賛成の声も組織内から多数出ていたが、反発する勢力からスージーの組織から離脱していく、傾向も見られ、組織内にはそういった派閥で、パワーバランスが、崩れつつあった。その中で、一番の最大勢力が、トップを務めるスージーの派閥だった。その人数約200人以上。そのスージーの派閥は、スージー自身のまだ残っている、カルマの目の力に頼るところがあ大きくあった。スージーのカルマの目は、5年前、ある組織に捕まった、仲間を救うために失ったという、事実が有った。


「アピンちゃん、24時間以内に、狙われる奴はいる?」


「ううん。今のところ大丈夫みたい。スージーさん。」


とアピンは、今はあきらとではなく、スージーと組んでいた。あきらが、時間を自由に止めたり、過去に行ったりできるのと違って、スージーの今の能力は、時間を一瞬だけ、そう、5秒ほど止めれるといった程度だったが、それでも、訓練を積んだ、スージーの強さは半端ではなかった。


そして、影の存在だったスージーたちは、今は、表の組織になりつつある。その変化は、スージーの派閥にもい大きな影響を与えていた。収益は、激減しているものの表の存在になったことを、歓迎しているものも多いが、それでも、利益だけ考えている奴は、スージーの派閥内にもいて、離脱者も多くいたが、残るものもまた多くいた。


「皆、私のわがままに付き合ってくれてありがとう。」


「いいんですよ。ボス。私たちは貴方に付いていきますよ。」


「ありがとう、タイガー」


「貴方には恩がありますからね」


そうだ、このタイガーと言う、部下を救うために、スージーはカルマの目を失った。しかし、スージーは、全く後悔していなかった。むしろそのお陰で、絶対的に、スージーに付いてくる人間たちの忠誠を作った。そこには、仲間は絶対に守るという、スージーの信念があった。そして、その仲間の中に、今回決まった、議員たちや、榊原さかきばらや、マリニーさん達が、もうすでに加わっていて、スージーの負担が増えるのであった。


しかし、そこはスージーのふところの深さであった。


「アピンちゃん。苦労欠けるわね」


「ううん、スージーさん。私は大丈夫。どの空間の時間も今は大丈夫。でも、二週間後何かがある。大きな戦いがあるみたい、でも、あきらの事は、まだ分からないの」


「同じ魔眼の持ち主同士の、未来は、見通しにくいのは、昔も今も同じね。」とスージーが言う。


あきらが、戦った時、未来を見通す力が、水晶玉で24時間にまで、伸ばした、アピンだったが、今ではスージーのお陰で、色んなパターンの未来を二週間先まで見通すことが出来るようになった、アピンだった。


その時だった。両目が緑色の、男が現れた。


「貴方、何者?アピンちゃんの魔眼の千里眼の力をすり抜けて、ここまでやってきた。貴方の目それ目も魔眼ね」「でも、緑の目って、私の知らない魔眼だわ」


「俺は、前軍事政権側にただ、雇われただけだ。それにこれから、死ぬ奴に、名を名乗る必要あるか?」


「いい度胸ね、貴方。」と言うと、スージーは、いつもの銃を両手に持ち、男に向けて、3発の弾丸を発射した。その時、スージーは時間を最大の5秒止めた。銃弾は止まることなく、敵に向かって、飛ぶ。これが、スージーのいつもの必勝パターンだ。そして、銃弾が着弾の瞬間、時間が動きだす。そして、ヒットしたかに思われた。しかし、男は立っている。


その時、あきらは、日本の羽田空港のタイ王国行き直行便の搭乗口の前にいた。「アピン、皆、今から戻るよ。」


その時、スージーの弾丸は、スージー足に当たった。「くっ」その瞬間、スージーの頭に嫌な予感が走った。「皆、撤退するよ。」「車すぐに寄こしな」


「は!」


「逃がさん。」と男が、スージーたちに迫る。


スージーが、時間を止めて手りゅう弾を相手に投げる。その時、止まったと思われた、時間は流れていた。そして、マシンガンを男が構える。その時に、防弾のワゴンが、スージーたちの前に止まり、何とか、その場から、皆逃げることが出来た。


「あの男の目、恐ろしい力持っていると思う。皆、全員に伝達、緑の目の男に気を付けろ」


「は!」



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