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タイに行きタイ物語  作者: 冬の終わりに
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第一話 混乱の王国

どうやら、ムエタイのジムについたようだった。タクシー運転手にお金を少しぼられたが、払いジムの中に入っていく。すると、日本人も何人かいるようで、日本語の話せるタイ人が降りてきた。二階が居住スペースや、ホテルになっており、一回がムエタイジムになっているみたいだった。そして、交渉を始める。


「初めまして、こんにちは」


「こんにちは、私はキックボクシング、ムエタイを習いにこのタイに来たのですが、この状況で無理やり、ここに来たのです。」


「おお、そうでしたか。ここのジムは、一日200バーツです。練習できます。今日、泊まりますか?」


と聞いてきたので、「はい、泊まります。」と答えると上の部屋に案内してくれた。そして、荷物を置き、練習は夕方からだと聞くと、それまでゆっくりと、市場でも見物しに行こうと思い、今は昼間なので、出かけることにした。


タイは、物価が安いと聞いていたが、ここ数年の経済成長で、物価も上がり、日本人向けの飲食店は、値段が高めになっていたので、屋台で昼食を済ませることにした。屋台と言っても、日本のように、屋根があり、提灯ちょうちんのある屋台を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょうが、その屋台は青空の下に、プラスチックの椅子と、テーブルが置いてある、極めて、簡易的な、感じでコストを出来るだけ下げて、安く美味しい料理を、提供しようという、タイ人の知恵がそこにある。と思われるかも知れないが、ただ単に、考えるのが、暑すぎてしんどいだけなのである。


タイ人の口癖は(キーキアット)「めんどくさい」と(サバーイ)「気持ちいい」という、言葉が口癖で、出来るだけめんどくさくなく、出来るだけ、気持ちのいい楽なことをしたがっている民族でもあるのだ。しかし、それでもアジア圏、お金を儲けるパワーは日本人とは、別の意味で凄いものがある。


その屋台で、何があるか店員に英語であきらは訪ねてみた。


「ねえ、君。ワット、デゥユハブ?」とあきらの英語も酷いものだが、その屋台のタイ人の態度もそっけないもので無言でタイ語のメニューを持ってきた。読めなかったが、適当に頼むと、無言で料理を作りに入った。その時だった。近くの街中で、爆発音が聞こえた。銃声も聞こえている。どうやら、軍事クーデター軍政府と、反政府勢力が、衝突しているようだ。


そして、また大きな、雷鳴のような音と共に、あきらの目の前に砲弾が着弾し意識を失う、あきらであった。



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