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扇の偉才は逆襲する  作者: one reon
清龍女子野球部編
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球の青空野球教室 その1

球の青空野球教室 その1


「えー始まりました。第一回、球の青空野球教室です。司会は私、二木球が務めさせて頂きます。いえーい」


「そんなにやる気のない〝いえーい〟は初めて聞いたぜ。球、お前ぜってー司会向いてねーな」


「ということで記念すべき第一回のゲストは残念ながら頭の悪いヤンキーです。どうか皆さんチャンネルはそのままでお願いします」


「おい! てめえ、あいっ変わらず口わりーんだよ!」


「それでは始めていきましょう。第一回は、えー」


「ガン無視かよ! スルースキルエグいな」


「テーマは甲子園だそうです。うーん甲子園ですか。なんか今更感が半端ないですけど、ゲストのパツキン野郎はどうですか?」


「あ? そうだな。夏になんとなくテレビつけるとやってるってイメージだな」


「はぁ、もう少し何かないのかしら。そんな見た目でも一応高校球児でしょ?」


「仕方ねえだろ! 野球始めたの中三のときなんだから」


「道理でいろんなことに疎いわけね。そうね甲子園って言っても二種類の大会があることは知っているわよね」


「あー春と夏にあるやつだろ?」


「そうよ、特に春はセンバツとよく呼ばれているわ。ちなみに正式名称は知ってる?」


「え? 甲子園って正式名称じゃねーの?」


「えぇ、甲子園は大会名じゃなくて開催される球場のことよ。正式名称は春の方が選抜高等学校野球大会、夏の方が全国高等学校野球選手権大会というのよ」


「へー、名前以外に何かちげーのか?」


「あら、意外と鋭いじゃない」


「意外はよけーだぜ。素直に褒められねえのか」


「はいはい、そうね。違いはあるわ。夏の方はよくある各都道府県大会を勝ち抜いた一校が出る感じね。ただ学校数の多い北海道と東京はそれぞれ南北と東西に別れていて、二校出ることができるわ」


「なんかずりーな」


「そういうものよ。まあ清龍高校がある神奈川とか大阪とかは、特に学校数が多いのと強豪校がひしめいているのもあって、日本有数の激戦区になっているわ。それとセンバツの方だけどその名の通り各秋季地方大会の成績を考慮して、連盟が出場校を選抜するというものよ。もう二つほど選考方法はあるのだけど今回は割愛するわ」


「んー? 要するにエレえ奴らが独断と偏見で決めるって訳か」


「身も蓋もないけど、そういうことだわ。どう? 分かったかしら? あなたも甲子園に行くっていうのならこれくらいは覚えておきなさい」


「へーい。それにしてもずっと真面目な話だったな」


「あら、私の所為とでも言いたげね」


「あぁ? んなこと言ってねーだろ! いまいち盛り上がらなかったって言いたかっただけだよ!」


「これはゲストによるところが多いわね。上に進言しておかなくては」


「おい! 上ってなんだよ! 上って!」


「あ、そろそろ時間のようですね。それでは次回またお会いしましょう」


「このコーナーまだ続くのか……」 

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