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実は僕、神でした ~神スキル「創造」で最強です~ 作者:輪島廻

第四章 スキルの復活を目指して

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第二十六話 見えた希望、砕かれた希望

 「神界」の結界を通過する者がいた。

 「破壊神」。

 彼が「神界」の内側から外側に出たのだ。

 彼は目的を持って人間界に降り立った。

 「創造神」を殺すという目的を――。

 ▼

 冷静になれば「創造」を復活させる方法なんてすぐに思いついた。

 「創造」を発動させるために必要なのは「想像力」である。
 想像力というのは生きていると自然に、徐々に、身についていく力だ。
 つまり、普通に過ごしていればそのうち想像力は身につくのだ。
 それを待ち、スキルひとつ生み出せるだけの想像力を得たら「想像力上昇」というスキルを作ればそれだけで簡単に「創造」が使えるようになる。

 14年間溜め続けた想像力で作り出せたスキルと武器の数を考えれば、スキルひとつ分の想像力なんてすぐに溜まる。
 それまでスキルを使えないのは痛いが、我慢するしかない。

 因みに、今の僕にそんなアイディアを思いつけるほどの想像力はない。
 これを考えたのは全てアレシスだ。まだ十歳なのによく思いつくものだ。

 みんなには悪いが、スキルが復活するまでの間は僕は依頼を請けないことにした。

 ▼

 「神界」から帰ってから、そしてスキルを失ってから一週間程が経とうとしていた。

 その日、僕はひとりで宿に残り無駄な時間を貪っていた。
 依頼を受けられないとなるとやることもほとんどない。もっと娯楽みたいなものがあれば良いんだけど……。

 ――ガチャリ。

 そんなことを考えていると、宿のドアが開いた。
 僕は慌てて思考の海から顔を出す。

「邪魔するぞ」

 そこに立っていたのは見覚えのある人物。
 「破壊神」だ。

「何の用だ?」

 僕は短く問いかける。

「俺はお前のスキルを『破壊』しに来た。大人しくしていればスキルだけで済むぞ」

 当然そんな言い分に納得できるわけがない。

「どうしてそんなことを? 『神界』の総意か? お前の独断か?」
「どうして……か……。そんなこともわからないなら余計そのスキルを持たせておく訳にはいかないな。そして総意が独断かなど、お前に話す義理はない」

 一体何だってんだ。
 唐突にやってきて、ようやく見えた可能性を奪っていくなんて許せない。

 ヒュッ!

 僕の不意打ちのパンチが「破壊神」に飛んでゆく。
 しかし「破壊神」はそれを危なげなく受け止めると、思い切り腹パンを入れてきた。

 視界が黒くなる。
 僕は意識を手放した。

 ▼

「……ッ…………だ……じょ……」

 まどろみの中で、何かが聞こえる。

「だいじょ……? ……じょうぶ?」

 段々と意識がはっきりしてくる。

「だいじょうぶ? アーくんっ!」
「……ぶはっ」

 意識が覚醒すると共に飛び起きる。

「ハァッ、ハアッ」
「どうしたの? アーくん」
「いや、何でもない」
「何で倒れてたの?」
「……『破壊神』にやられた」

 最初は誤魔化すつもりだったが、キーの言葉に何としても聞き出すという意志を感じたのでもう話してしまうことにする。

「『破壊神』がやってきて僕のスキルを『破壊』するって……。僕に腹パンかまして帰ってったよ」

 今の僕が知るところではないが、僕のスキルは今こうなっている。

―――――――――
名 前:アーツ・バスラ
性 別:男
年 齢:14
種 族:神
職 業:創造神、冒険者[剣士]
スキル:
―――――――――

 ……そう、スキルを「破壊」されたのだ。

 僕はスキルを「破壊」されたかもしれないということを確かめるために、「創造」以外のスキルで唯一残っていた「追跡」を発動してみる。
 しかし、何の反応も起こらない。

 もうこれは認めるしかないだろう。
 僕のスキル「創造」は「破壊神」のスキル、恐らく「破壊」によって壊された。

 「破壊」は「創造」と対を為すスキルだ。
 「創造」でスキルの「創造」をできるのなら、「破壊」でスキルの「破壊」をすることもできる。

 これではもう想像力が戻っても「創造」を使うことができない。

 ――見えた希望は一瞬にして打ち砕かれた。

 もうこうなってしまった以上、「創造」を戻す方法はひとつしか思い浮かばない。
 「創世神」に頭を下げるのだ。

 「神界」の長こと「創世神」は全ての「神」、全ての生物を生み出し「神界」を作り出したこの世界で最初の「神」である。
 「創世」の力は、「創造」何かと比べものにならないくらい強力だ。
 「創造」を元に戻すくらい容易いだろう。
 しかし、長がそんな簡単にこの件を受けてくれる訳がない。

 また振り出しに戻ってしまった。
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