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実は僕、神でした ~神スキル「創造」で最強です~ 作者:輪島廻

第四章 スキルの復活を目指して

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第二十五話 仲間たちの励まし

丁度良いところで切りたかったので短めです。
すみません。
 「神界」から帰ってどれくらいが経っただろう。
 時間の感覚が虚ろだ。
 まだ数分しか経っていない気もするし、既に数年経っている気もする。
 いや、帰ってから食事をとっていないことを考えるとまだ長くて数日だろう。

 ひたすらベッドに横になり、しかし眠ることはできない。
 「創造」を無くしたという事実だけが頭の中で回り続けている。

 涙が頬を伝っていく。

 僕の今の立場は全て「創造」のお陰だ。
 長く話すらしていなかったキーと再び仲良くなれたのも。
 レヴィにフェラリー、アレシスと出会え、一緒に旅をできたのも。
 竜族やエルフ、王国の王族と繋がりを持てたのも。
 自分が「神」だと分かったのも。
 Aランクの冒険者になれたのも。
 「魔王」や「魔人」と戦えていたのも。
 全て「創造」というスキルの上で成り立っているものなのだ。

 だから「創造」を失ったとき、仲間と離れ離れになるのかと、楽しかった生活は終わりを告げるのかと、物凄く怖くなった。

「うぅっ、ぐすっ」

 気を使ってくれてか、はたまた見放されてか、俺一人しかいない部屋の中に嗚咽が響き渡る。
 涙がとめどなく溢れ出す。

「うぅ、うあああああ」

 嗚咽は次第に大きくなっていき、やがて悲鳴に変わった。
 そしてずっと、ずっと、僕は涙をこぼし続けた。

 ▼

 そして泣き止んだ頃。
 部屋のドアが開いた。

「落ち着いた?アーくん」

 顔を出したのは心配そうな顔で僕を見るキー。
 今までは幼なじみとして、パーティーメンバーとして近くに居たのに、「創造」を無くした瞬間に遠く感じる。

「ねえ」

 僕はキーに声をかける。
 勇気と共に振り絞った声は驚くほどに小さかった。

「僕達の関係って『創造』があったからこその関係なのかな」

 キーはしばらく何も言わない。

「『創造』の上に成り立っている関係なのかな」

 そしてキーはゆっくり吟味するように閉じていた目を開いた。

「確かに昔みたいに関わるようになったきっかけは『創造』だったかもしれない」
「じゃあ僕達は……」
「でも、その関係が『創造』のものだとは思わない。この関係は紛れもなく『アーくん』のものだよ。私はアーくんだったからパーティーを組んだ。スキルなんて関係ない。私はアーくんが冒険者を目指していたなら、『創造』を持っていなくたってパーティーを組んでたよ」

 キーの言葉が俺の胸に染み渡る。

 そして一時的に止んでいた雨は再び降り出していた。
 今度はキーの胸の中で。
 僕はキーの胸の中で泣いて、泣いて、泣いた。
 その間ずっと、キーは僕の頭を撫で続けてくれていた。

 ▼

「ごめん、心配かけた」

 目を腫らしたまま、僕はパーティーメンバー全員に頭を下げていた。

「あとありがとう、こんな僕を見捨てないでくれて」

 本当に良い仲間を持った。
 こんな面倒くさい男とパーティーを組んでくれる女なんて、きっとこのメンバー達以外にはいない。

「ありがとう、本当にありがとう」

 頭を下げ、お礼を良いながら、とっくに出し切ったと思っていた涙は再び溢れてきていた。
 仲間の優しさが心にしみる。
 本当にこの人達が仲間で良かった。心からそう思う。

「何、気にするな!」
「私はもうアーツさんに十分助けて貰いましたから」
「パーティーメンバーとして当然です」

 彼女たちは露骨に態度を変えることも取り繕うこともせず、素でいつも通りに接してくれる。
 それが心の底からありがたい。

 このあと泣き続けてようやく僕は立ち直ることができた。
新作始めました。

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