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実は僕、神でした ~神スキル「創造」で最強です~ 作者:輪島廻

第二章 動き出す神々と世界

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第十八話 夢

 僕達は魔人達を何とか倒しながら進んだ。
 魔人達は例外なく強く、毎回苦戦を強いられた。

 そして魔人を五人倒したところで城の頂上に立っていた。

「やあやあ、やっとここにたどり着いたか。僕は『魔王』。君には感謝するよ。君のおかげで強い手駒が沢山手に入ったからねぇ」
「どういうことだ」
「さぁーね?ルイ君がそのヒントになるとだけ言っておこう」
「そういえばお前がルイを『魔人』にしたのか?」
「そうだとも。『魔王』達は『忠誠』ってスキルを持っててねぇ。時間をかけてこれを使えばそれほど忠誠度が高くなる。忠誠度が低ければ『魔族』、高ければ『魔人』になるんだよ」
「この地下空間にいたのは全部お前が人から魔族に変えた奴ってことか?」
「んん~?地下空間?違うよ、ここは『魔界』。もともと魔王達やその手下である魔族達が住んでるんだよ」

 その言葉は少なくない衝撃を僕に与えた。
 「魔界」というものが存在すること、「魔王」とやらが複数存在すること、「魔族」が「魔王」の手下であったこと。その全てが僕に衝撃を与える。

「ふふ、それはそうと君はスキルを生み出すだけの道具になってもらおう」

 「魔王」はそう言いながら風魔法の刃を放ってくる。
 その刃は勢い良くこっちに迫り――

「んなっ?」

 ――消えた。

 と思ったら背後から迫ってきている。
 それと同時に前方からも風の刃が……。

 ――何が起きているんだ?

 何とか刃を捌きながら考える。

 「魔王」を見て「鑑定」を発動させる。

―――――――――
名 前:読み取り不能
性 別:読み取り不能
年 齢:読み取り不能
種 族:読み取り不能
職 業:読み取り不能
スキル:読み取り不能
―――――――――

「なにっ?」
「ふふ、『鑑定』できるわけがないだろう。魔王とは神と対を為す存在。格下にしか発動しない『鑑定』じゃ僕のステータスは読み取れないよ」
「そんなこと書いてな……」
「書いてあることが全てだと思わないことだ。スキルはそういう意地の悪いものなんだよ」

 僕の言葉をさえぎって魔王はそう言う。

「というわけで……」

 四方向から同時に風の刃が迫る。
 僕はそれを全て弾く。

「ほう、同時に四方向から迫る刃を全て弾くか……なら」

 今度は八方向。
 そしてそれを弾くと次は十六方向。
 という具合に次々に刃は増えていく。

「ちっ……」

 32本を弾くことはできず、二本の刃が僕にカスる。
 その刃の切れ味は予想以上で、あっさりと僕の頬と肩の肉を切り裂く。

「はっはっは、はーっはっはっは」

 笑いながら次々と風の刃を放ってくる。

 徐々に、そして確実に僕に刃が掠るようになっていく。

 そしてついに、ひとつの刃が僕の肘から先を持っていく。

「があああああっ、ぐああああああああ」

 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ。

 初めての感覚に僕は絶叫して意識を手放そうとする。

 しかし、それをどうにか耐えきり「魔法適性(時空)」で回復する。

 時空魔法というのはすごいもので、自分の体を数分前の状態に戻すこともできるのだ。
 それに対して、回復魔法は自然に治る範囲の傷しか直せない。
 その代わり時空魔法は物凄い量の魔力を持っていかれるのだが……。

「死なない上に回復までできるなんてズルいなぁ。これじゃあ僕には殺せないよ。けど慢心しないことだ。僕が知ってるだけで二人、君を殺せる」
「誰だ……?それは……」
「まあ、それが誰かは言わないけどね。そして、僕に君を倒せないならこれ以上やる意味はないかな。行くよ、ルイ君。」

 そして視界が切り替わる。

「んなっ、どういうことだ……?」
「簡単なことだよ。城に入ってからの出来事は全て夢。夢を見ていたんだ」
「へ……?」
「僕は『夢の魔王』。このくらい造作もないさ。幻術を突破したと言って喜ぶ君は面白かったなぁ。またね、アーツ君」

 僕は城の門の前で、恐らく同じ「夢」を見ていたであろうフェラリーと並んで立っていた。

 僕らは結局、何もなし得ずに新たな疑問だけを持って地上に帰った。
二章終わりです。
何となく世界観を分かっていただけたなら幸いです。
元デブの俺は、最強の脂肪魔法で《勇者》に復讐する《魔王》になる。 元デブが脂肪を、その応用でエネルギーをも自在に操り、元親友の《勇者》や元カノの《聖女》に復讐をする《魔王》になる物語です。是非こちらも読んでください。
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