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魔狩りに行きます

「ヒィッ!!ま、魔狩り・・・!」


魔狩りという単語を聞いただけで腰が抜ける桜花。後ろに尻餅をついた。


「・・・そんなボロ布纏っただけの状態で座るんじゃねえよ。こいつ着てな。」


一郎は桜花から目を逸らし、カバンに入っていた自身の着替え用の着物を投げ渡すと、後ろを向いて彼は話し始めた。

背後から着替える音がする。


「・・・さっきも言ったが魔狩りと言っても本当に妖怪を狩るわけじゃねえ。

この山には、いくつか避難出来る場所があるんだよ。

別荘に山小屋や洞窟、あと俺個人の隠れ家が沢山な。

・・・つまりだな、ひとまずそこにあんた達妖怪を避難させる。

魔狩りなら妖怪を探していても何も思われないからな。

その為に俺は魔狩りになるんだよ。」


長々と語ったが、つまり彼は妖怪を守る為に魔狩りになるということだ。

妖怪を避難させる事の出来る施設を持っているため、そこに妖怪達を逃すのだ。



「ど、どうしてそこまで・・・。」


着替え終えた桜花は嬉しさと戸惑いでなんとも言えない表情をする。

一郎は振り向き答えた。


「・・・自責の念にかられたんだよ。

こいつで足の怪我も治療しておきな。破傷風になるぞ。」


そう言って水と消毒液と包帯も渡す。

桜花は自らの足を治療しながら一郎にもう一つ質問した。



「・・・私が、私達妖怪が嘘をついているとは思わないのですか?

どうして、貴方は疑わないのですか?」



一郎は少しの間、沈黙する。

そして口を開いた。



「そうだな・・・あんた達は信用出来る。

何となく、そんな気がしたんだよ。」



「・・・・・・ッ!!」


桜花は足の治療の為に屈んだ体制だったが、急に動きが止まった。

暫くすると震えだしポタポタと涙が地面に落ちる。

もしかしたら今まで妖怪を信じた人はいなかったのかもしれない。

それどころか、人間に優しくされたのも初めてな可能性すらあった。


「(・・・恐らく同じ歳だろうに。

この少女は随分と苦労していたんだな・・・。)」






「あら、貴方は結局魔狩りになったと聞きましたわ。一体どういう風の吹き回しかしら?」


再び月曜日。

放課後の学校にて、鈴(一話の成金少女)が一郎に話しかける。彼女は少し機嫌が悪そうだ。


「まだ考え直す時間はあったからな。気が変わって土曜に手続きしたのさ。

ま、お前は来年頑張れよ。魔物が残っていたらの話だけどな。」


そう言って彼はさっさと彼女から離れる事にする。

帰り際彼女に舌打ちされたが気にもならなかった。

今は妖怪を誰よりも多く見つける事が最優先なのだから。

昨日の日曜日は、桜花との別荘関係の準備で街への時間が取れなかったのである。


今日光次郎から聞いた限りでは、日曜日の魔狩りは彼含めどこも失敗していたらしい。

ひとまずは安心だ。


鞄を片手に歩きながら、器用に外套を羽織り学帽を被るとそのまま彼は駆け出す。

今日は隣町の路地裏周辺を探す事にしよう。






「・・・走ったらこんな早く着くものだな。」


午後4時前に隣町に到着した一郎は町中を歩く。

夜になる前にさっさと妖怪を見つけてしまおう。

流れる人と馬車に気をつけながらも路地裏に気を配る。


20分程歩き、彼は遂に薄暗い路地裏に建つ使われていない廃屋を発見した。

なかなかに古い物件だ。


「・・・ここは・・・。」


廃屋を見上げてから、ズカズカと入って行く。

本来魔狩りは夜中に行われるものであるため、夕方に魔狩りを行う彼の行為は当然違反であった。

(魔狩りの資格を持っていれば廃屋や山に勝手に入っても許される。夜中限定だが。)



窓から廃屋の廊下に侵入した彼は少し咳き込む。

古い物件のため、埃が舞っているのだ。


「(・・・埃が舞うって事は妖怪もいないのかもしれねえな・・・それっぽい気配は感じたんだが。)」


そう思いながら静かに廊下を歩くが、それでもギシギシと床が鳴ってしまう。

一旦静かにしようと彼は立ち止まったが、何か思いついたのか今度は壁に手を置いた。

少しの間目を瞑る一郎。

暗闇にぼんやりと光るものが幾つか映り、そして彼は目を開けた。


「(・・・久しぶりにやってみたが・・・。

・・・上に小さな気配がいくつか。これはネズミだ。

庭にも一つ。これは野良猫。

風呂の外側の壁に一つ。これは蛇だ。

そして、客間に一つ、まあまあの大きさの気配が・・・こいつは桜花と似たようなものを感じるな。妖怪だ。)」


どうやら彼は一軒目から当たりを引いたらしい。


何故こんな事が彼は出来るのかというと、一郎は生まれつき感覚が異常に鋭い体質で、気配を探し特定する事が出来るのだ。

(桜花の矢を避けられたのもこの体質のおかげである。)

普段から自動で発動しているが、その時の精度は少し鈍ってしまっている。

(目を閉じ動かず、静かにすれば相当な精度となる。

とはいえ目を開けたままでも矢ぐらいは簡単に感知出来るが。)


「(どうやら疲れて眠っているようだな。

好都合だ。)」


一郎はなるべく静かに移動し、寝室へと侵入した。


「(・・・こいつだな。間違いない。)」


「・・・スピー・・・スピー・・・。」


彼の目の前で静かに寝息をたてるその妖怪は、またしても一郎や桜花と同じぐらいの歳の小柄な子供であった。

金色で長髪の桜花とは違い、この子供の黒い髪の毛は肩までしかなさそうだ。

ボロボロの薄い着物一枚を身に着け、汚れた姿で汚れた床の上に横になって眠っている。

当然布団など持っていないようで、寒そうに身体を丸めていた。

ひとまず一郎は自身の外套を身体に被せてやる事にする。


「(・・・本当にぐっすりだな。

これじゃあ魔狩りの時まで眠っているかもしれねえ。

そうなりゃ殺されちまう。)」


少しの間、彼は静かに寝顔を見つめる。

外套を被せられたその子供は、暖かいのか少し寝顔が安らいだ気がした。


「(気持ち良さそうなところ悪いが・・・やっぱり起きてもらおうか。)

おい、坊ちゃんか嬢ちゃんか分からないが、目覚めてくれねえか。

後でいくらでも眠れるからよ。」


ぽんぽんと肩を軽く叩く一郎。

少しするとむにゃむにゃと目を擦りながら子供は目覚めた。やはり妖怪特有の赤い目をしている。


「・・・ふわあ・・・ん、あったかい・・・ッ!?」


子供は最初こそぼーっとしていたが、一郎を確認すると慌てて飛び退いた。

しかし壁が背に当たり、逃げ道が無い事が分かってしまったようだ。

壁を背に座り込む子供。



「ひっ・・・やだやだやだやだ!!」


「危ねえな、落ち着けよ。」


最後の抵抗か子供は脚をじたばたして一郎を蹴る。

彼は動じる事なく両脚を掴んで攻撃を止めた。


「(・・・コイツも桜花と同じく女か。)

・・・って思っている場合じゃねえな。

オイ妖怪、俺は味方だ。落ち着け。」


股から性別が判明したのはさておき、彼は声をかける。

妖怪の少女は驚いた表情を浮かべ暴れることをぴたりと止めた。

それを確認し脚を掴んでいた両手を離す。

足が床にぺたんと着くと少女は口を開いた。


「い、今妖怪って・・・!」


「(・・・そういや基本的には魔物呼びだったな・・・。)

ああ、俺はあんた達が妖怪という種族である事を知っている。

桜花って名前の妖怪に聞いたからな。

そいつは今、山で避難しているよ。」


一郎は土曜日の出来事を思い出す。

傷の手当てが終わった後、彼女は別荘で暮らしている。

昨日別荘の改造を行った際も、そこで過ごして手伝ってくれたので今日も元気でいる事だろう。


「・・・本当、なの?」


恐る恐る尋ねる少女。彼は頷く。


「ああ、そうさ。詳しくは山で話す。

・・・下手したら今晩にでも魔狩りの奴らがあんたを殺しに来るだろう。

そうなる前にさっさと逃げるぞ。」


そう言って手を差し伸べた。少女は少し戸惑ったがその手を握り、立ち上がる。

二人は山へ向かう為、廃屋から外に出た。





廃屋側の夕暮れの路地裏にて、一郎は少女の足元を見て言う。


「・・・そういやあんたは履物を持っていないんだよな。

少しだけ待っててくれ。草履を買ってきてやるからよ。

・・・今なら人は来ないから安心しな。

絶対戻る。信じてくれ。」


「・・・う、うん。」


少女は不安そうに頷き、道の端でしゃがむ。

隠れているつもりらしい。

彼はそれを確認して走って行った。




「ゼエ・・・ゼエ・・・た、ただいま。

これ、草履な・・・ゲホッ!」


荒い呼吸をしながら一郎は戻って来た。1分程しか経っていない。

手に持った草履を少女に手渡す。


「・・・あ、ありがとう。」


受け取り礼を言う少女。草履の大きさも丁度良さそうだ。

早速履き始めている。


「フフ、気にするな。

・・・・・・よし、回復した。これでまた走れる。」


彼は準備運動のつもりか、軽く飛び跳ねてから少女の姿を見た。


「・・・あんたが何の妖怪か分からねえが、服の見た目と赤い目を除けば、普通の人と変わらねえのが救いだな。」


「・・・そういえば、そうだね。」


少女は自身の身体をくるくると回りながら見た。確かにボロボロの服と赤い目を何とかすれば目立たずバレにくいだろう。

彼女は桜花と違って尻尾も生えていない上に、耳も人間と同じなのだ。


「・・・というわけで、これを着とけ。俺の外套だ。

見た目を少しは誤魔化せる。」


一郎は手に持った外套を渡す。

先程少女に被せていた物だ。

彼女は戸惑いつつも身につけ始める。


「そしてこの、俺の学帽もだ。

目深く被っていればバレにくいだろう。

・・・なるべく下を向いておけよ。」


続けて自身の被っていた学帽を脱ぎ、少女に深く被せた。


「・・・バレたら俺もあんたも終わりだ。気をつけろ。」


そう言って一郎は地面に手を置き目を瞑り、気配を探る。

少女は不思議そうにその光景を見つめていた。


「(・・・人がより少ないのは後ろ側の道だな・・・。)

こっちだ。ついて来い。」


「う、うん。」


少女の手を握り走り出す。

難しいのはここからだ。

周囲に少しだけ人がいるが迷わず住宅街を走り抜ける。

川沿いの道に出たら、人が更に減るので彼はそれを狙っていた。




「・・・よし。ここまで来たなら大丈夫か。」


立ち止まった一郎は少女の手を離し周囲を見回す。

彼の視界にはキラキラと輝く水面が見えていた。耳をすませば川のせせらぎが聞こえてくる。

二人は川沿いの道に到着したのだ。


「・・・ここは、安全なの?」


少女は恐る恐る一郎に尋ねる。

彼女は他に人がいないか怯えているようだ。


「・・・見ての通り、人も俺以外にいないしな。大まかな気配も既に探って確認済みだ。

安全だろうよ。」


止まっていた彼は再び歩き出す。慌てて少女もついてきた。

周囲にカラスの声が響き渡り始める。



しばらく歩いて、彼は少女に話しかけた。


「・・・このまま歩いて山を目指すぞ。

結構遠いが我慢してくれ。」


そして前方の山を指差す。あれが目指す山なのだろう。

・・・まだ時間はかかりそうだ。


「う、うん。大丈夫だよ。死んじゃう事に比べたら。」


少女はそう言って頷く。一郎は続けた。


「できれば道中で他の妖怪も探しておきたいのだが・・・何か知らないか?」


少女は残念そうに首を振る。

どうやら彼女は、既に彼を結構信頼してくれているようだ。


「そうか・・・気配を探っても分からねえ。

この辺にはもう妖怪はいないのか?

帝都の外に逃げられたならそれでもいいが・・・。」


「・・・。」


少女は心配そうな表情を見せる。

他の妖怪が気になるのだろう。


一郎はそんな彼女を見つめ、ふと首を刎ねられた蜘蛛の女性を思い出した。

飛び散った血が彼の脳裏に浮かんでくる。



「(ああ・・・やはりあの蜘蛛は助けられたんだ・・・クソッ!!

俺の所為だ・・・俺があの時、もっと早く部屋に入っていれば!!

・・・畜生・・・畜生!!!)」


そして彼は俯き、拳を固く握り締めた。指の間から血が流れ出てくるが気にもならない。

いくら後悔してももう遅いのだ。蜘蛛の女性は死んだ。光次郎に首を刎ねられて。


「・・・大丈夫?」


激しい自己嫌悪に陥った一郎を見つめる少女。

彼は力なく頷いた。意外と繊細な性格らしい。



だが、どれだけ悲しかろうが今は彼女を助けなければならない。一郎は顔を上げた。


二人は再び歩き出す。

相変わらず人の姿は見えなかった。

これなら無事に少女を届けられるだろう。






「・・・!! 一郎!おかえりなさい!

山は真っ暗ですが大丈夫でしたか?」


山の中腹にある大きな別荘に戻ると、笑顔で桜花が迎えてくれた。

服もボロ布から着物 (古着だけど)に変わっている。

彼女とは土曜日と日曜日で仲が良くなったのだ。

しかし彼に対する敬語はこのままである。

(桜花曰く、一郎を尊敬しているから。)



「ああ、ただいま。

・・・俺は目がいいから、暗かろうが明るかろうが問題ないぜ。」


そう言って中に入った。後ろから少女もついて来る。


「・・・!!貴女も妖怪なのね!

無事で良かった・・・!」


桜花は嬉しそうに少女を見る。尻尾がブンブンと揺れていた。


とりあえず靴を脱ぎ、廊下を歩いて居間に入る。

そして囲炉裏の前に座ると一郎はある事を思い出した。


「そういや、まだ名前を聞いて無かったな。

俺は佐藤一郎。あんたは?」


そう。まだ少女の名前を聞いていなかったのだ。

少女は外套と学帽を脱ぎ、手に持って彼の向かい側に座ると自身の名前を名乗り始めた。


「わ、私は・・・『蓮華(レンゲ)

妖怪の中では所謂、『鬼』ってやつなんだよ。聞いたことあるかな。」


蓮華は一郎に問いかける。一郎は勿論と頷いた。


「ああ、一応聞いた事あるぜ。

(魔物としてだけどな。)

・・・そういやツノは生えていないのか?

鬼と言えばツノの印象だが。」


彼は蓮華の頭を見る。ツノは見当たらなかった。

彼女は彼の疑問に答える。


「ツノが生えるのは男の鬼だけだから・・・。

私は生えないんだ。」


「(鹿みてえだな・・・。)

・・・鬼と言えばもう一つ。

力が相当ある印象だが、あんたはないのか?」


一郎はついでに気になったので、もう一つ尋ねた。

蓮華は恥ずかしそうに答える。


「そ、それは人の作り話だよ・・・。

ツノの所為で強そうに見えていたんじゃないかな。

力は人と同じか少し劣るぐらいだよ。

人に勝てた事は一度もないけどね・・・。」


「そ、そうか・・・。

(・・・つまりツノ生えただけの人みたいな感じか。知らなかったぜ。

・・・やはり滅ぼす必要は一切感じないな・・・。)

良く分かったよ。ありがとな。」


「うん。気になる事があったらまた聞いてね。」


こうして蓮華と一郎の自己紹介が終わった。

一郎の隣に座っていた桜花が彼に告げる。


「・・・そういえば、私が何の妖怪かまだ教えていませんでしたね。」


「・・・ん?そういやそうだな。

ついでに教えてくれよ。」


「ええ、勿論。」


一郎は狐っぽい妖怪としか思っていなかったのだ。

桜花の口からは聞いた事が無い。


「・・・私は『化け狐』です。

触れたものには何でも化けられますよ。」


そう言って一郎に微笑みかける。


彼は顎に手を当て何やら思いついた。


「・・・今、試しに何か化けられるか?」


桜花は自信ありげに頷く。

そして蓮華の手を軽く触れて立ち上がった。


「・・・蓮華ちゃん、ちょっとごめんね。

えいっ!」


ドロンという音と共に白い煙が軽く上がる。

煙はすぐに晴れ、彼の目には蓮華が二人に増えていた。

・・・片方には狐の耳と尻尾が付いているが。


「どうですか?一郎。

練習すれば耳と尻尾も消せるらしいです。

今はまだ未熟ゆえ、私には出来ませんが。

しかしそんな私でも、身体の見えていない部分までそっくり真似出来るのですよ。

・・・あら?

何故顔を背けるのですか?一郎。」


クルクルと回り自身の姿をみせる桜花。

尻尾と耳が気になるが、それ以外は蓮華にそっくりだ。

しかし一郎は真横を向いて桜花を見るのをやめてしまった。


「・・・あ、あの、桜花ちゃんっ!」


蓮華が慌てた様子で桜花がクルクル回るのを止める。


「どうしたのですか?二人して。」


桜花は不思議そうだ。

蓮華は顔を赤くして、恥ずかしそうに彼女の尻尾を指差す。

変身元の蓮華の服がボロボロの薄い着物一枚で、裾も長くないために尻尾で後ろが完全に捲り上がっていたのだ。

つまり彼女はお尻丸出しでクルクルと回っていたのである。


「きゃあっ!!!し、失礼しましたっ!!」


慌てて元の姿に戻る桜花。確かに彼女は未熟らしい。

そして、蓮華は非常に恥ずかしそうにしている。中身は桜花でも、身体は蓮華本人のものだからだ。


「・・・気にすんな。そのうち完成させればいいしな。」


一郎は視線を戻す。桜花は尚も慌てていた。

そんな彼女と蓮華を見て彼は考える。


「(今日は一人救えたから良かったが・・・。

明日もこれでは間に合わねえな。

山と学校は遠すぎる。

・・・よし、明日は学校をフケるか。

魔狩りの資格剥奪にはならんだろう。)」


学校をサボる事を決意して、彼はさっさと風呂の準備をする。

大きな別荘なので大きめの風呂がついているのだ。

(水の準備に少し手間がかかってしまうが。)


「あっ!私も入りますね!お背中お流しします!」


「それは勘弁してくれ・・・。

おい、蓮華。何なら先入るか?着替えもあるぞ。」


「ううん。私が入ると汚れちゃうから最後でいいよ。」


三人はワイワイと過ごす。





一方、四季光次郎は・・・。


「おいおい・・・折角二時間も前に来てやったのによぉ!!!!!

全っ然見つかんねえじゃねえか!ア"ア"!?

蛆虫以下の生物如きが!!!!人間様舐めんじゃねえぞゴラ"アアアア!!!!!!」


月明かりに照らされた廃屋の窓ガラスを内側から破壊しつつ怒鳴り散らしていた。

丁度、蓮華の眠っていた隣町の廃屋である。

もしあのまま一郎が来なければここで死んでいたかもしれない。

彼の怒声は何時間も続いた。

佐藤一郎 人間 (12歳)

変わった体質の少年。運動も勉強も嫌いではない。短髪。意外と繊細。


桜花 妖怪 (12歳)

化け狐の少女。髪が長い。

何故か妖怪には苗字が無いらしい。


蓮華 妖怪 (12歳)

鬼の少女。控えめな性格。

髪は肩ぐらいまである。



化け狐

魔物の一種で、触れたものには何でも化けられる。

爪と牙を伸ばす事が可能。

九回転生すれば強くなる・・・らしい。


魔物の一種で、雄のみツノが生えている。

髪は黒が多い。

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