僕の属性は風属性
その時だった。
突然、アビスの声がした。
アビス「優君、久しぶりね~。」
優「ア、アビス?」
アビス「今貴方の頭の中に話しかけてるの。この世界での学校は覚醒者を育成する学校がメインなのをすっかり忘れてたわぁ。ごめんなさい。」
優「いや、それはいいんですけど・・・。この状況何とかなりません?僕、自分の属性なんて分からないんですけど・・・。」
アビス「フフ。この世界の人間に聞いたでしょ?貴方は私と契約をしていないけど、もう覚醒者なのよ。属性がない訳ないじゃない。」
優「でも・・・。」
アビス「自分の心に聞いてみなさい・・・。そうすれば自ずと答えが出てくるわ。」
優「自分の心に・・・。」
僕はアビスの言われるがまま胸に手を当てて自分に問いかけた。
優(僕の属性・・・・)
先生「おい。どうしたんだ?」
優「先生・・・・すみません。少しボーッとしちゃってて。」
先生「そうか・・・。じゃ、速く自分の属性の方へ行きなさい。」
優「はい。」
僕は自分の属性の方へ歩きだした。
赤は炎属性、青は水属性、緑は木属性、茶色は土属性、黄色は雷属性、そして・・・。
先生「ほう・・・。」
千里「うそ・・・。」
僕は止まった色の場所・・・そこは白色の場所だった。
千里(ゆ、優君、何でそこに・・・?白色が何の属性か分かってるの?)
耕也「優のヤツ、すげぇ属性だったのか!」
そこの属性は風の属性だった。他の色に比べて僕を含めて3人しかいなかった。
先生「うむ。とりあえず分かれたな。それではこれよりそれぞれの属性精霊を呼ぶ。一人ずつ挑戦をしてもらう。」
生徒達「はい!」
すると、それぞれの属性の場所に先生達が分かれて並んだ。
僕の属性の所には校長先生がきた。
校長「ではでは、精霊を呼ぶ・・・。」
それぞれの先生が一斉に両手を空にあげた。
そして何やらよく分からない呪文みたいなのを呟いていた。
すると、空がだんだんとそれぞれの属性の色に染まってきた。
まるで虹色だ・・・。
優「す、すげぇ。空全体が虹色だぁ・・・。」