居候開始
信じてもらえるかもらえないかは分からないけど、僕は本当の事を哲也さんと千里ちゃんに話す事にした。
優「実は・・・僕はこちらの人間じゃないんです」
哲也「信じれない話だが、覚醒者の事や精霊や守護神の詳細を詳しくしらないのを考えるとそう考えるのが妥当だろうね」
千里「で、でもこちら側の人間じゃないって・・・一体」
優「僕はもう一つの世界からきた人間です。同じ日本ですが、少し内容が違う・・・」
哲也「どうしてこちら側に?」
優「学校で授業をさぼって寝てたんです・・・ハハ。そして目を覚ましたらこちらの世界にいました。そこで守護神アビスと出会って・・・」
それから話を続けて30分程経った。
哲也「・・・・・なるほど。今の話が本当なら合点がいく・・・。それといくつか分かった事がある」
優「え?」
哲也「君はまだ契約ができていない・・・けれどさっきの男を吹き飛ばした話を千里から聞いた限り契約はしていないが、守護神が気に入り君に力を与えたと考えれる」
優「え・・・それってどういう」
哲也「初めてのケースだが、君は契約なしで覚醒者になったって事だよ。もしその守護神と契約すればおそらくとてつもない強大な力を手にいれる事ができるだろうね」
僕はあまりの驚きに口が開いたままだった。
優「は!そ、そうだ!あ、あのこちらの世界では覚醒者は全て免除だって不動産の人に聞きました。実は部屋を探していて・・・」
哲也「ふむ・・・。一人暮らしか・・・それに学校も通わなければならないだろう・・・」
優「はい・・・」
哲也「よし・・・私が保証人になろう。それで学校は通えるはずだ。それと家の事だが優君さえ良ければ、しばらく私の家でいるといい。」
優「え・・・そ、そこまでご迷惑は!」
哲也「免除を受ける際は、覚醒者である事を示す必要があるんだ。」
優「もしかして・・・精霊とか守護神を召喚するみたいな感じですか?」
哲也「召喚とは言わないが具現化するんだ・・具現化にはそれなりの精神力と大きな属性能力の力が必要なるからね」
優(それは確かに今の僕じゃ無理だ・・・)
哲也「それに私は長期出張が多い・・・娘を守ってもらいたいのもあるんだ。千里もどうやら君に気がありそうだしね(笑)」
千里「ちょ、ちょっと・・・お、お父さん!」
優(照)
優「じゃ、お言葉に甘えてしばらくお世話になります。」
哲也「うむ」
千里(照)
そうして僕は本堂家に居候する事になった。