ばれた
フカフカする・・・。ここはどこだろう。
???「気付いたかい?」
優「はっ!ここは!」
???「私の家だよ。」
僕はふと自分が気絶したことを思い出した。
優「あ・・・すいません。何か僕気絶しちゃったみたいで・・・。」
???「ハハハ。かまわないさ。娘を助けてくれてありがとう。」
優「い、いえ。僕なんて全然・・・。」
千里「二人共ー。ご飯できましたよー。」
???「お。できたか。さて、聞きたい事があるんだろう?まずは食事にしよう。」
優「は、はい。ごちそうになります。」
そして僕は千里ちゃんの作った料理を食べた。
???「いやいや、今日もおいしかったよ。千里。」
優「本当においしかった。千里ちゃん、ごちそう様です。」
千里「そ、そう言っていただけると嬉しいです・・・(照)」
???「さて、自己紹介がまだだったね。私の名は本堂哲也。娘とは二人っきりでね。出張が多いから娘を一人にさせる事が多くて申し訳ないと思ってるんだが・・・。」
優「も、望月優って言います。あ、あの聞きたい事があるんですけど・・・。」
哲也「覚醒者の事かい?」
優「!!!はい・・・。」
哲也「千里から聞いたが、君は記憶喪失みたいなんだね・・・。」
優「は・・・はい。」
優(仕方ないよなぁ・・・)
哲也「覚醒者の事を話してもいいが、その前に聞きたい事があるんだ・・・。正直に答えてくれるかい?」
優「え?はい。」
哲也「記憶喪失とはいうのは嘘だね。」
突拍子に千里ちゃんのお父さんが言ってきた言葉を聞いて冷や汗が一気に出てきた。
優「え・・・い、いや。そ、そんな・・・。」
千里「え?え?ど、どういうこと?」
哲也「優君に一つ教えておいてあげよう。覚醒者になれるのは一部っていうのは知ってるかい?」
優「はい。」
哲也「何故一部か・・・。一つは精霊や守護神に選ばれなければ覚醒ができないから・・・。そしてもう一つは覚醒者になっているもので、病気等などを抱えている人間はなれないし、覚醒者として精霊や守護神との契約中でも病気等になれば契約を切られる事が多いからだ。精霊は健康な元気な身体と心を持つ人間が好きだからねぇ。」
僕は途中の話なんて聞こえていなかった。
それよりも記憶喪失が嘘だというのがばれて、どう言い訳しようか必死だった。