~決意~
私はその次の日、学校に向かった。
みんなが普通に挨拶してくれて。普通に心配してくれる。
うれしい。こんなところで私は認めてもらえていた。
そして、屋上に行く。侑乃が飛び降りてしまった下を見つめる。
どんなに侑乃のことを考えても侑乃は戻ってこない。
分かりたいけど分りたくない事実。
私はしばらく屋上にいた。すると
「お前、学校サボってただろ??」と漣君がやってきた。
「うん」「あっさり認めっちゃったな。。おもんね」
漣君はつまらなそうに言った。「ごめんね~」
私はとりあえず謝っといた。「冗談だよ」漣君は笑っていた。
「漣くん、私さ死ぬのやめる」「・・・。」
「漣君の言った通り、侑乃は私が死ぬことを望まない。」
「そんな気がしたの。死ぬのが怖いっていうのもあるけど」
「ふ~ん。いいんじゃね?お前がいたほうがなんとなく俺もいいと思う」
「えっ??」「いや、何でもねえよ」
「だから私、侑乃の生きた意味を考える。それが侑乃への罪の償い」
そう考えたのだ。侑乃の苦しみを知ることが。侑乃の痛みを知ることが
出来たなら。私はその時侑乃のことを本当に分かってあげれてると言える。
侑乃のことを、侑乃の死の原因を知らないまま、死ぬのは侑乃に失礼。
なんとなく思ったことだ。でもかなり実行すると決めた。
私は侑乃に頼りすぎたのだ。侑乃、ゴメン。
私、侑乃のこと知ろうとしてなかった。こんなんじゃあ親友なんて言わない
よね。せめて侑乃が死んだ理由だけでも知りたい。