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後悔~協奏曲の調べ~  作者: 初月 漣
8/16

~決意~

私はその次の日、学校に向かった。


みんなが普通に挨拶してくれて。普通に心配してくれる。


うれしい。こんなところで私は認めてもらえていた。


そして、屋上に行く。侑乃が飛び降りてしまった下を見つめる。


どんなに侑乃のことを考えても侑乃は戻ってこない。


分かりたいけど分りたくない事実。


私はしばらく屋上にいた。すると


「お前、学校サボってただろ??」と漣君がやってきた。


「うん」「あっさり認めっちゃったな。。おもんね」


漣君はつまらなそうに言った。「ごめんね~」


私はとりあえず謝っといた。「冗談だよ」漣君は笑っていた。


「漣くん、私さ死ぬのやめる」「・・・。」


「漣君の言った通り、侑乃は私が死ぬことを望まない。」


「そんな気がしたの。死ぬのが怖いっていうのもあるけど」


「ふ~ん。いいんじゃね?お前がいたほうがなんとなく俺もいいと思う」


「えっ??」「いや、何でもねえよ」


「だから私、侑乃の生きた意味を考える。それが侑乃への罪の償い」


そう考えたのだ。侑乃の苦しみを知ることが。侑乃の痛みを知ることが


出来たなら。私はその時侑乃のことを本当に分かってあげれてると言える。


侑乃のことを、侑乃の死の原因を知らないまま、死ぬのは侑乃に失礼。


なんとなく思ったことだ。でもかなり実行すると決めた。


私は侑乃に頼りすぎたのだ。侑乃、ゴメン。


私、侑乃のこと知ろうとしてなかった。こんなんじゃあ親友なんて言わない


よね。せめて侑乃が死んだ理由だけでも知りたい。

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