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報告書「Aオーナーの父」・本題後編

ー<時代背景と現地警察>ー

■叔父さんの中国旅行

叔父さんという人物は、好奇心旺盛で物怖じせぬ人間。

悪い言い方すれば、無鉄砲、無計画な人とも言える。長所は短所。

その叔父が、北朝鮮とはどんな国なんだろう、見てみたい。

という事で、中国での儲け話が起きる前、1人で駅を乗り継いで向かった。

電車(汽車かも)内で、1人の中年男性がいつも近くにいると気づいた。

中年男性は、明らかに中国人であり、服装はみんなと変わりないが、キレイだった。

たまたま近くにいるだけと、気にしないようにして北朝鮮方角へ移動を続けた。


移動を続け、駅員に質問し、ついに目的地への最直近にある駅に到着をした。

下車すると、中年男性も居りてきた。

そこで、向かうのを辞めれば良いものを、関係ないわと徒歩で歩いている最中に事は起きた。

15メートルほど後ろを付いてきた中年男性が、中国語で止まれと叫んだ。

驚いて後ろを振り返ると、走って向かってくるのが見てとれた。

顔を間近に近づけ、もの凄い剣幕で喚いているのがわかり、怖さで体が硬直した。


注意深く単語を聞くと以下のように言っていた。

中年男性「警察」

    「どこへ向かう」

    「目的」

    「国境」

    「カメラ」

ここでようやく、スパイとして疑われていると気づいたそうです。


しかし、話せばわかると思っており、身振り手振りで伝えようとしたところ。

中年男性「止めれ」

    「動くな」

と激しく言われながら、小突かれて、そこでようやく危険な状態だとわかった。

中年男性の言う通り、一歩も動かずにいた。

荷物を全部出して、並べられた。地面に。

中身を一通りチェックされ、駅まで戻るように指示を受けた。

逆らっては大変な事になるので、YESも交え、中国語でわかったと連呼していた。


駅についた後、部屋に通され尋問が始まった。

日本語のできる駅員もおらず、携帯電話もない時代、中国語でなんとか返答していた。

とにかく観光で来た事、兄貴の嫁が中国女性、北朝鮮を一度も見たことなかった。

そういった事を、今度は身振り手振り、筆談含め説明した。


2時間ほどで、疑いは晴れたようで電車で戻るように言われた。

中年男性に付き添われ、電車に載せられた。

叔父さんは電車内で直立不動、中年男性はホームにゆったりと立っていた。

中年男性より、「私が見えなくなるまで、直立不動で私を見続けろ」と強く言われたためだ。

言う事を聞いてやり過ごそうと、直立不動のままで電車が発車した。

ついに、見えなくなるまで、一歩も動かず、目を見開いて見続けたそうです。


そのあと、兄と再会し事情を説明した。

逮捕や拷問等されなくてよかったと、後年時折に話していたそうです。

 :意外にすごくきちんと対応してくれていますね、現地の警察的な人。

   時代を考えると、なんとでも出来そうだが、仕事しっかりしてます。

 :荒っぽいのは、当時の日本も同様であろう。現代基準とは違う。



ー<本題・後編>ー *叔父さんの一人称で記す*

警察官が捜査にホテルに来た。

すぐに兄貴の体は回収されて運ばれたいった。

警察はまず、兄貴のホテルの部屋を調べた。

次に、関係者数人に聞き取り調査をした。

合計2時間弱のわずかな時間。


■警察官との会話形式で記す

警察官「事故です」

税理士「頭から血を流しており、叩かれてしん、、、」

話を遮られ、警察官は被せて話してきた

警察官「ベッドから落ちて頭を売って亡くなった」

   「年末で忙しい」

叔父 「ありえない」

しかし、全く相手をする事はなく、完全に無視をし帰っていってしまった。


関係者にも中国人が居たので、証言や通訳等を頼んだが、ほとんど協力は得られなかった。

現地商談相手の中国人達は非協力的であり失望した、口添え程度できるだろうに。

打つ手がなくなり、仕方なく日本に帰国したのち、事故死として正式処理されたと分かった。



ー<疑問 叔父の話について>ー

(事前説明)

Aオーナーの弟Kさんは当時、東京でプロ歌手として活動しており、後に状況を知る。

 遺産相続会議に長男である弟Kさんが居ると、取り分が減るので連絡は来なかった。

 忙しかったが、虫の知らせのような出来事が何度かあり、帰郷したら葬式終わっていた。

 遺産分割会議中に、まさにその時に実家へ帰ってきた。

 親族がバツが悪そうな、イヤそうな顔をしていたのを強く記憶している。

 遺産分割会議中に初めて、父が中国で亡くなったのを叔父から聞いた。

  :すぐに叔父が寄ってきて、2人で廊下で出て、経緯を聞いたそうです。

 弟Kさんは長男であり、本来は最有力の相続人である。


(疑問)

話を聞いていて、色々と変だと感じたそうです。

①明らかに誰かに故人にいるのがわかっているのに、なぜ事故を受け入れたのか?

  例えば、日本領事館、帰国後に警察等への相談など、いくらでも方法があるだろう。

  となると、叔父と税理士は怪しい。


②怪しい人物が多すぎる。

  叔父、税理士、現地中国人、同業者等、愛人いろいろ居る。


③ホテルのボーイが怪しい。

  父が部屋に職業女性を招き入れる際に、物取り目的等で襲われた可能性がある。

  :財布の現金やパスポート等は、そのまま残っていた。

  :商談用のお金であろう、そこそこな額の札束は盗まれず残っていた。

    商談用の現金等は、もともといくら持参したか不明であるので、盗まれた可能性ある。


④中国人の愛人は、上位であやしい。

 中国人の愛人は、途中で別れており実家へ向かった。

  父の帰国後、数週間後に日本に戻ってくる予定であったそうです。

  しかし、父が亡くなったら、日本に戻ってくる事はなかった。


⑤現地の警察対応が異常すぎる。

  警察は襲われたのがわかっているのに、捜査もしなかった。

  しかも、その場で事故死として終わらせた。

  刑事ドラマのように、警察もグルで犯行を黙認したのではないか?

  となると、怪しいのは中国人達に絞られる。

  年末だけで、事故として処理するような国であれば、また違うが、、、。


叔父や税理士を犯人扱いはせず、叔父に疑問をぶつけ、詰め寄ったがどうにもできなかった。

遺体はすでに火葬済み。

中国では事故として処理。

弟Kさんは警察に掛け合ったそうでが、日本側も事故死として受け入れ済み。

通常の方法では、調べる事でできず、調べた所で生き返る訳でもない。

それで事故として止む無く受け入れた。

まずは報告書として見やすくしよう。

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