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第1話

第1話です。

よろしくお願いします。

「つまり、ここがこうなる事によりーー」

 塾講師の言葉をぼんやりと聞きながら、私は真っ暗な外を見た

 手を繋ぐカップル

 スマホを操作しながら歩くおばさん

 自転車で立ち漕ぎをする学生

 そして、窓に反射した それらを見ている私。

 気づけば、物心の着いた時から勉強漬けの毎日だった。

 週に5日、学校終わりに3時間の塾

 休日は家で親に監視されながら勉強。

 友達と遊ぶ暇なんて無く、学校ではひとりぼっち。

 なんで私がこんな事「ちょっと!!」

 いきなり聞こえた大声に、びくりと身体が震える。

「美帆さん!ちゃんと聞いてるの?」

 教室中の目線が私に集中する。

 「中学生になったんだからきちんとしないと!内申点にも関わってくるんだから」

 またいつもこれだ。

 中学生になったんだからーー

 内申点にーー

もう何万回言われたのだろう。

耳にタコができてしまいそうだ。

しかも教室中からの視線。

恥ずかしくて死んでしまいそうだ。

「そのままだと行きたい高校に行けなくなるわよ!」

 行きたい高校?笑わせてくれる。

 行きたい高校なんてあるわけが無い。

 親が勝手に決めただけ。

 だが、虚しくも私の心の声は届かなかった。

「なんも言わないで..もういいです。帰って」

 私は「分かりました」とだけ言って、早足で教室を出た。

 私は言われたから帰っただけだ。なにも悪くない。

後ろから声が聞こえてくるが、聞こえないふりをして走って塾を出た

 外に出て冷静になると、段々とさっきした自分の行いが相当やばい事だと悟った。

これ、親に電話確定演出では..?

 怒られることは嫌だ。

 でも、戻らないと確実に親に連絡されるーー

 少しの間自分と格闘した末に私は塾に戻ることに決めて、塾へと振り返った。

その瞬間

「んぐっ?!!!」

 口になにかを押し当てられ、目の前が真っ暗になった。

人物説明

《主人公》

名前:紫吹(しぶき) 美帆(みほ)

年齢:13歳

特徴:長髪で容姿端麗だが、性格が捻くれているので周りからはあまり好かれていない。

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