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テーマ《手紙》

彼女が手紙を書いていた。

桜をモチーフにした大人な雰囲気のレターセットに、一生懸命文字を綴っている。

「誰に手紙を書いているの?」

僕は気になって気になって仕方がない。

彼女は答えない。

綺麗に便箋を折って、白色の封筒にそっと入れる。

宛先を書くペンの色は、やはり桜色のインクだ。

「秘密よ」

彼女は微笑んだ。

僕の気分は落ち着かない。

「教えてくれよ」

頭を下げて手を合わせて頼み込むと。

「……未来の自分よ」

観念して彼女は告白してくれた。

「未来?」

僕は首を捻る。

「ちゃんと、好きな人の花嫁さんになっていますか、って」

「は、花嫁⁉」

僕の声が上ずる。

うふふ、と彼女は楽しそうに笑う。

逆に僕は汗が止まらなかったのだった。


お読みくださり、本当にありがとうございます❀

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