表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

テーマ《靴(シューズ等)》

桜色のスニーカーを彼女が買った。

僕は空色のスニーカーを買った。

一緒に運動しようと、シューズショップに寄ったのだ。

僕は少々どころか、根っからのインドア派だ。

そして逆に彼女はアウトドア派。

日曜日の予定について決めようとした時は、真っ向から意見が対立した。

そして僕は根負けした。

勝った彼女の楽しそうな顔が脳裏に浮かぶ。

「軽いウォーキングから始めましょう!」

「はーい」

渋々な僕とうきうきの彼女。

大きな桜の木の下から歩き始める。

桜はもう散ってしまっていたが、若葉が芽吹いていた。

数分後。

僕は気付いた。

軽く汗を搔いた体に、風が爽やかに行き渡ることを。

何だかとても心地よかった。

「ね、運動もいいでしょ?」

一人じゃあ、永遠に籠っていただろう。

彼女となら、何でも楽しく感じる。

「ああ、そうだな」

ふいに彼女の手を握った。

驚く彼女に僕は笑って言った。

「一緒だと何でも出来そうだ」

桜色と空色のスニーカーが弾んでいた。

そんなある日の午後——。


お読みくださり、本当にありがとうございます❀

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ