芸能人こそ政治を語るべき
演劇やオペラ。文学に歌。落語や漫才。歴史を見れば、いずれも反体制や社会風刺の先頭に立ってきた。そう、芸能こそが、つねに社会を批判してきた。
政治を語るに資格はいらない。一人でも多くの人に、自分の感情を届けたい。作家も芸能人もみな根底は同じだ。
政治家は、非難する言葉に耳を傾けようとなかなかしない。だから、多くの声が必要になる。われわれはレールの上を走る汽車ではない。造られた道を走る車でもない。道を造る開拓者なのだ。
広大な視野をもつ人などいない。だから、集まって議論して、正しいと思える道を探す。
子供のころに他人を非難してはしけないと教えられる。しかし、政治は非難するところから始まる。非難と妥協を繰り返す。それは、政治が常に誰かの犠牲の上に成り立っているからだ。その犠牲が偏らないようにすることが政治の役割である。決して利益を分配していく方法を考えるものではない。
良し悪しを論じることを『批判』、弱者の意見という意味で『非難』という表現を使っています。