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銀滅のドラゴンロード 〜最後の龍王〜  作者: 翡翠宮
第1章 動き出す時間
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動き出す時間 #3

引きこもりがようやく動き出したようです。暖かく見守ってやってください。


  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


 「どうかな?シュネー!」


 「尻尾見えてる。アウト」


 人族たちと仲良くなりたいとルージュはよく言っていたが、具体策はあるのかと俺が問い詰めた結果、ノープランだった事が判明。仕方なく、俺が適当に「人族に変身すればいいんじゃないか?」と言ったら、真に受けたルージュが「外見って大事だよね!」とか言いながら、変身の練習を始めたのだ。

 まあ、なかなか要領を得ないのだが……


 『むーっ!なんでシュネーが出来て、私が出来ないの!?』


 変身を解きながらルージュが言う。そんな事言われましても……

 

 『もう一回!』


 キーンッ!という甲高い音と激しい光と共にルージュが再度変身を試みるのだが……


 「どう?」


 「はい、腕がおかしい。アウト」


 もう少しで完成というところまで漕ぎ着けてはいるが、身体のどこかしらが中途半端になっている。今回は腕が龍のままだった。人間サイズではあるが。


 「悔しいー!ねぇ、どうやってるの?」


 「寧ろ何で出来ないの?」


 変身術は変身対象の器を連想し、そこに自身の身体を放り込むイメージだ。至極簡単なのだが、ルージュは何故か出来ない。人族の身体には龍の尻尾やら腕やらは付いていないので、わざと連想してくっつけているようにしか思えないのだが……


 「まあ、その内出来るようになるでしょ。とりあえず頑張れ」


 「成功者の余裕ってやつだね!ホント悔しい!いつかその鼻、挫いてやるからね!」


 え?……何故に?

 そう思った俺だったが、言葉には出さないでおいた。


  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


 「人族の身体なんていつ以来だろう……」


 俺はルージュと変身の練習をした時の事を思い出し、気まぐれでやってみた。憎き人族の身体……だが、10年前の破壊衝動には駆られない。これもルージュのお陰なんだろうか。


 「たまには散策でもするか」


 思えば、幼少の頃から樹海を自由に歩き回るということをしなかった。いや、出来なかったが正しいか。次期「王」という立場があったから。

 だが、今は俺一人。この樹海に俺以外の龍はいないから……



現在新キャラの考案中。どうしよう……

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