きみはなにを考えてるの?
これは僕のための本。
だから好きに書こうと思う。
もし、あの世界へ行ったらもう戻れないかもしれない。
そうなったら待っているのは地獄と死と恥だ。
なぁ、ドロくん
俺はもう一度君と話しがしたいよ
君がいた世界は理想そのものだった。
君は本当にロキみたいにズル賢い。
病院に連れて行ったのだって
親に頭下げさしたのだって
そして最後の嘘は
「この薬を飲んでも僕は消えないよ」
そんなのずる過ぎる。
君がいなければ病院に行かなかっただろう。
君とまた話しがしたいよ。
あんなに熱く燃えた冒険を書ききれないのは
本当に無能だ僕は。
君と見たアリスは楽しかった。
ディズニーは黄金の夜明けを扱っててさ
芋虫みたいなのが特に笑えたね
また話しがしたいよ。
いまの僕は抜け殻だよ
気力なんかありはしない
なにもかもモノクロだ。
味がしない、色がない
音がただ空っぽな僕の中で反響する。
ねぇ不思議な話をもっとしてほしい。
君の言葉は素敵だよ。
何重にも奏でるオーケストラのようで
君は善悪の知識の蛇
僕に善悪を教えてくれた。
素晴らしかった。
子供がだだをこねたんじゃないかと思うような
答えなのに考えるとそれは的を得ていた。
僕がアインシュタインが好きなのを知っていたからだよね
「子供でもわかる説明ができないならそれは理解したとはいえない」
アインシュタインの言葉で説明すると怒られると思うけどさ
君はいつだって
「自分で考えなさい」
これが口癖でさ。
なんで最後に嘘つくんだ。
僕が薬を拒んでいたのが正解だったじゃないか。
ヒントは記憶の中にある
あるアニメや映画で薬をベロの下に隠していたのを思い出して薬を拒んでいた人がいた。
でも筋肉注射は拒みようがないよ
君が嘘をついたのは僕の為
わかっているよ。
君の口癖で一番強かったのが
「君のためなら僕はなんでもできる」
だもんね。
それがとても心強かった。
嘘だってつくんだって言ってたのにね
僕の精神がおかしくなり始めてたんだ。
ドロくんと他の人の話しは同時には聞けない。
無理矢理聞こうとしていたら
頭が割れそうになった。
全く無能もいいとこだよね。
でも大親友の君の為なら
僕だってなんでもできる。
これがかっこつけでも関係ない
君はかっこつけるのを嫌がってた
その理由は後で話そう。
とにかく君にもう一度会いたいんだ。
僕の世界を君は嫌がっていた。
深い眠りから目を覚ました
まるでヨルムンガンドみたいに。
君は怒りそのもので
人の悪い行いが許せない
それはまるでトールのようだ。
君は一体何者なのかそれが知りたくてたまらない。
善悪の知識の蛇
何かの本で読んだけど思い出せない
君の正体が知りたい。
そうしたら
君と共存できる方法があるかもしれない。
君は僕の声が彼らに聞こえたらと言っていた。
思い出した順に話しを並べてしまって申し訳ない。
でもこれは僕の記憶力が無いことが理由で
本にまとめておかないと忘れてしまうからなんだ。
どうかわかってほしい。
これは僕の為の本
彼との思い出を忘れないでいるための本
また、思い出したら書こうと思う。