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届け。

作者: 漣の音色

君だけを想う。

そう心に決めてからどれくらいの時が経ったんだろう。彼女に別れを告げてからはずっと心がフワフワしてた。何もする気にならなかった。しばらく携帯も見ていなかった気がする。

ただ。ただ君だけを想ってた。


不意に携帯が鳴った。マナーモードにしておくべきだったと後悔しながら画面を見る。

実家の母からだった。

1人暮らしをしてる僕への安否確認。のような内容だったと思う。はっきりとは覚えてない。

短い会話を終え携帯がホーム画面に戻る。

フリーズした。携帯じゃない。僕の思考回路がだ。

君からメッセージがあった。飛びつくように開く。


「それなら…その恋をめちゃくちゃにしてあげる。

2人の仲を切り裂いてあげるね。」


なんだ。このメッセージはもう見た。表示で読んだ後開いてなかっただけか。深いため息が出る。

こんなにも君のこと好きなのに、

なにも言えない自分に。

気の利いたメッセージさえ思いつかない自分に。

はっきりとしない君に。


本当に君は不思議な子だ。

どこか惹かれるものがあるだけじゃない。

なにかが他の子とは違うんだ。

僕の心が僕自身に語りかけてくるんだ。


君じゃなきゃ駄目なんだって。


夜空に輝く星たちを眺めながら、今日も君を想う。

君と会える日を。この想いが片想いじゃないことを。

君が僕だけを考えてくれていることを。

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― 新着の感想 ―
[一言] 届くといいですね。
2017/05/18 16:50 退会済み
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