変動の予感
「そっち行ったぞ!フェルシー!」
「あいよ!任せときなっ」
♪トゥリレテッテテ〜
「レベルアップ〜♪やったねっ」
「はい!マホさん!やりました〜」
と無邪気に笑うミオ。
あれから俺達は着実にレベルアップし、戦闘も板についてきた。
俺達は遂にレベル10になり、jobを選んだ。
俺は剣士、ミオは後方から味方を援護するアーチャー、真帆は前衛の前衛をするタンク、フェルシーはこそこそ動き回り敵の背後を突く盗賊、リゼットは後方から敵を攻撃したり回復をする魔法使いダウスはポーションや武具を作る職人の道を進んだ。
そのまま何事もなく月日は流れ、2年。
ある日の夜。
「なぁ、俺たちってなんでここにいるんだっけか?」
すると真帆が何言ってんの?という顔で俺を見て、
「それは世界の理を決めるためでしょ?なんか厨二くさい発言になっちゃったけど…」
「でも、この2年、どことも戦ってないし、どことどこが戦ったって話も聞いてないぜ?」
と俺が言うと
フェルシーも
「そーいえばそうだね、もうちょっとで何しに来させられたのか、忘れるところだったよ〜」
と伸びをしながら答えた。
するとミオは
「まぁ、そろそろ動きがあると思いますよ」
と謎の言葉を残し、寝室に向かったので、この日の夜は解散となった。翌朝、とんでもない事態になることをこの世界のビギナーは誰も知らなかった。とんでもなく予想外の事が起きるということを。
<<<その4時間前、ある場所に5人の異なる種族が人目を避けて集まっていた。
神の目も避けるかのように。
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