出陣
場内はざわめいていた。俺は、獣人種、猫族のミオ(女)とエルフのリゼット(女)、ドワーフのダウス(男)、シーフ族のフェルシー(女)と組んだ。
ちなみに、男が少ないだけであって、べ、別にハーレムを作ろうとしたわけではない…んだぜ? あっはい、作りたいという気持ちは少しはありました。でも他のグループもみんな女子のほうが多いんで、俺んところだけではないんで…許して下さい…
「あと一人…どうしようか…」
と言っているところにボロボロの一人のヒューマン族の少女がホールに駆け込んできた。
「すみませーん、遅れましたー、城外に落ちて、気づいたらイノシシみたいなのに頭かじられてましたーっ」
本当に城外に落ちる奴居たのか
……ん…?なんか、見覚えのある顔と声だな…まさかね…こんな所にあいつがいるなんて…ねぇ…
「あの方、チームに誘ってみませんか?」
とリゼットがとんでもない事を言い出した。
「いや、待て、あいつはとんでもないぞ、やめといたほうがいい。いや、やめて下さい。」
といったが、俺の意見は取り入れられず、その少女は俺らのチームに入った。
「あれ?郁じゃん。なに、あんたもここに来てたの?」
という。
「…真帆、なぜお前までここにいる…」
「ん〜、なんでって…幼馴染だから?」
「な訳あるか!」
そう、この真帆とは家が近所で俗に言う幼馴染という奴だ。今まで、別のクラスになった事もましては別の学校に行った事もない。
「カオル、なんでマホちゃんにそんな事をゆーの?可愛い人じゃん?」
確かにフェルシーの言う通りこいつは黙ってれば可愛い。いや、俺以外の人間の前では控えめに言っても可愛い。ただ、俺の前ではそのベールを脱ぎ捨てるのだ。
そんな俺の苦悩を知らずしてか、リーダーであるミオが
「では、城外に行ってみませんか?」
といった。
するとフェルシーも
「おっ、いいねぇ、レッツゴー」
と言い、ダウスも
「いいでねぇか!」
リゼットも
「そうですね、行きましょう」
と言い行こうとする
すると真帆は
「えっ、また外行くの?もぅ、いやっ、もうイノシシに食べられたくないよ〜、ねぇ、郁もそう思うでしょ?ねぇっ」
真帆にとって相当なと涙目で訴えてくるので俺は真帆に笑顔で頷いて、
「よしっ、行こうっ!さぁ、レベルアップだ!」
と柄にもない事を言ってみた
俺も行きたくなかったが、真帆が行きたくないのなら、行かないわけにはいかない。
泣いて嫌がる真帆を引きずって行った俺の手は無数の爪痕と綺麗な歯型の跡が大量に出来ていた。
ご閲覧ありがとうございます。
にしても、誰もブックマークしてくれない泣
書くのって難しいですね、
…続くかなぁ?