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序章 : 桜舞う、星稜の空の下で

初めまして、インドネシアから来た作家の冬月ダニです。

日本のアニメや文化が大好きで、どうしてもこの物語を日本の方々に届けたくて、翻訳の力を借りて執筆しました。

日本語はまだ勉強中なので不自然な表現があるかもしれませんが、この物語の「心」を感じていただければ幸いです。


 すべては四月に始まった。桜がまだ咲き誇り、あまりにも美しい薄紅色の花びらが舞う季節。それはまるで、新しいものはすべてあっけなく終わる運命にある、と告げているかのようだった。



 ここ金沢の空は、今この瞬間、最高に晴れ渡っている。散りゆく桜の花びらを運ぶ風と、湿った土の匂い、そして咲き切る前に死んでしまった花びらを運ぶ海風が混ざり合う。



 俺は星稜高校の掲示板の前に立っていた。周りの連中は、金沢で最高の進学校に合格した喜びで、歓声を上げ、笑い、涙を流している。そんな喧騒の中、俺は掲示板へと歩み寄った。そこには俺の名前、**「志波しば 遥斗はると」**が記されていた。



 心臓が激しく脈打つのを感じる。……正直に言えば、今は嬉しいと感じていた。人混みの中で、俺は隣に立つ少女の方を振り返った。独特な雰囲気の奴だ。イヤホンをつけ、スマホを握りしめているその姿は、まるでその機械が体の一部であるかのようだった。



 せっかくの新しい学校だ、友達を作るのも悪くない解決策だと思い、俺は気さくに話しかけてみた。



「よお、お前の名前も掲示板にあったか?」



 俺は笑みを浮かべて尋ねた。少女がこちらを向いた。言葉が返ってくるのを待っていたが、彼女はイヤホンを外し、無言でスマホをこちらに向けてきた。すると……



『はい、自分の名前は確認しました』



 スマホから響く、無機質なロボットの声。俺は固まった。口元がプルプルと震え出すのを必死に抑える。鼻の奥がムズムズして、笑いがこみ上げてきた。



「……ぷっ、ハハハハ!」



 頭が割れそうになるくらい、俺は大声で笑った。周りの奴らは、俺をまるであり得ないものを見るような冷ややかな目で見てくる。まあ、 そんなのどうだっていい。いつものことだ。誰だって、初めてこれを聞いたら笑わずにはいられないだろう。



『ひどい、この不良生徒』



 俺は少し痛む頭を押さえながら、笑いをこらえてその少女を再び見つめた。



「不良、か。俺みたいな奴には新鮮な呼び名だな。ちょっと誇らしいぜ」

「ははっ……俺の名前は志波 遥斗。でお前は? もしかして……アイアン・ウーマンか? ジャーヴィス、準備しろ! ハハハハ!」



 俺はふざけた調子で言った。少女は俺のくだらない冗談には乗らなかった。不機嫌そうな顔で、俺をまるで蘇った古代生物でも見るような目で見つめると、またスマホに視線を戻して素早く文字を打ち込んだ。



『ジャーヴィスです。この地球上から手っ取り早く消し去るために、レーザーで撃たれたいですか?』



 その瞬間、俺は少し微笑んだ。俺のジョークを真正面から受け止めてくれたのは、彼女が初めてだったから。彼女を見つめ返すと、その表情はどこか楽しそうに見えた。たぶん、彼女にとっても俺みたいな奴と気楽に話すのは初めてのことなんだろう。



「お前、結構面白いな。……で、名前は?」



 俺は好奇心いっぱいに尋ねた。彼女はスマホを叩く音と共に、答えようとした。



『私の名前は、美咲――』



 スマホの声が途切れた。同時に、彼女はパニックに陥ったように、電源ボタンを何度も何度も必死に押し始めた。俺は冷静を装い、カバンから自分のスマホを取り出した。そして、読み上げ機能を開き、彼女のスマホと同じような声を出させた。



『こんにちは。僕の名前はジャーヴィス、充電切れです』



 俺のスマホが喋った。一瞬、俺は彼女を鋭い目で見つめた。すると突然、彼女は俺の肩をパシッと叩き、満足げに微笑んだ。まるで「もうふざけないでよ、バカ」と言っているかのように。



 俺は笑った。この学校での新しい生活が、今始まったばかりだと感じた――たとえ、新しいものはすべて、あっけなく終わる運命にあると知っていたとしても。


最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

この新しい物語が、これからどこへ向かっていくのか。二人の行く末を温かく見守っていただければ嬉しいです。

もしよろしければ、感想や応援をいただけると、執筆の大きな励みになります!

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