『序章(六)』
◇基本設定
◾️登場人物
・さん:主人公。地球から異世界ネイトに転生する。
・女神:転生者を案内する女神。
◾️異世界ネイトの世界観
・ネイトに魔王がいる限り、世界は転生者を転生の間に召喚し続ける。
・魔王に対抗できるほどのチート能力は転生の間でしか授かれない。
女神「失敗よ...失敗...こんなこと初めて...」
さん「お、おい?」
女神「胸が...苦しい...」
さん「だ、大丈夫?」
女神「うるさい...」
さん「具合悪そうだぞ...」
女神「悪いよ!」
さん「女神でも具合悪くなるのか...」
女神「あんたのせいよ!」
さん「ご、ごめん」
さん(なんだろ...変なことしたかな...)
女神「...」
さん「...」
女神「気持ちよかったの」
さん「ん?」
女神「今までね、異世界から転生してきた人が、チート能力を与えられて、喜んで、転生していくのを見るとね、気持ちよかったの」
さん「そっか。気持ちよかったんだね」
女神「そうよ。あんたにはわからないだろうけど」
さん「うーん、たしかに。俺は人を転生させたことないしな」
女神「...」
女神「もうツッコむ気力もないわ」
女神「あんたにわかりやすくいうと、人間がおしっこを6時間我慢してやっとトイレに行けた時の快感の、100倍...」
さん「え?!えぐ」
女神「もう!とにかくそれぐらいの快感だったわけ!それが...こんなに苦しい...」
さん「そっか、苦しいんだね...」
さん「なんか俺にできることあるか?」
女神「わたしが苦しむぐらいなら、いっそしんでよ」
さん「いや、え?ここでは死ねないんじゃなかったの?」
女神「うるさい!死ななくても死ぬ時の痛みは感じるから痛い思いぐらいさせてやるうう!」
そう言って女神はがっつりさんを睨んだ。
さん「おい!待てw 痛いのはやめてw」
女神「...」
さん「...」
女神「...」
さん「ん?」
女神「え?」
女神「なんで、なんで何も起きないのよ!」
さん「そりゃ俺を見つめただけじゃ何も起きないのでは?」
女神「ええい!今[見ただけで相手が死ぬ]能力が発動してんのよ!」
女神「なんで...なぜ何も起きないの...」
さん「おー、もしかして女神って転生者が選べるチート能力、全部使えるのか?」
女神「ええい!ええい!」
さん「聞いてないwww」
女神「ダメだ...何も起こらない...どのチート能力も何も起きない...」
さん「おーい、聞いてる?」
女神「あんた、何者よ!」
さん「だから俺に聞くなwww」
女神「はいはい、未練を残して転生してきた人間ね」
女神「んなわけあるかい!」
さん「俺もわからんな。チート能力ってなんで女神も使えるんだい?」
女神「...考えたこともないわよ。気づいた時から使えたの!」
さん「うーん、チート能力って誰が使えるようにしてるのか気にならない?」
女神「そんなのあんただけだよ!」
女神「もう泣きたい...」
女神「この男が転生してくれないと...ここで一生この男の意味わからない話に付き合わされるの...?」
さん「えっと...」
女神「助けて神様泣」
泣き崩れる女神、それを見て呆然とするさん。
そして突然、光が2人を包み出した。
さん「おわ!なんだ?召喚?」
女神「違うわ!これは...転生の光よ!」
さん「え?強制!?」
女神「それも違う!わたし知らない!」
さん「まじ?!」
女神「どうなってるのおお!?」
そうこうするうちに、2人は光に完全に包まれ、消えていった...
つづく...




