過去は美化される
過去は美しいと、かつて偉人は言った。
その意味が分かるまで、30年以上の歳月がかかった。
その間、同窓会や、成人式、個人的な集まりまで、ずいぶん懐かしい人達と会った。
そこで、語られる真実は、実に興味深かった。
何と学年一位の学力を持った人の多い事。
そして、モテ男が、女の子の比率に対して、比べ物にならない程多い。
有名人は友達になり、力無き無名の人間は、年収の順番に友達だったと語られる。
過去は美化される。
過去に何度か危機的状態にあった人間は、何故か自分を恩人と考えるまでに、成長していた。
過去は変えられる。
自分の思いとは別に、他人の思いとも別に。
現代は、、精神を病む人や対人関係の悩みが顕著に表に、現れる時代だと思う。
皆んなの過去がこれほど変わってしまうのに。
過去など、美化の絵の具で塗りたくってしまわれるのに。
現在を悩む理由は、本当にあるのだろうか??
皆良かった事は覚えている。当然鏡の如く磨かれた物だが。
自分の粗末な失敗など、覚える余裕などないのだ。
自分を美化するのに、精一杯で、そんな事をする余裕がないのだ。
現在はいつか過去に変わる。人間なんだから。
だからこそ、過去に縛られるな。
これ以上苦しまないよう。今の自分を築き上げて行こう。
どんな形でもいい。
今何も出来ない状態でもいい。
君が何をしたんだ。誰かに何か危害を加えたのか??
そうでないなら堂々としてろ。
君を苦しめている今が、何もない過去になりますように。