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精霊石

庭にでてレンカと向かい合う。


まずは初歩から始める。


小さい練習用の精霊石をレンカに渡す。


目をキラキラさせてレンカが精霊石を手にする。


「まずは小さい火をつけてみよう」


「まずは見てて」


俺は自分も小さい精霊石手に取ると火を灯した。


空中に小さい火が灯る。


「凄い」

レンカが興奮して声をあげる。


「さあやってみな」

俺はレンカの様子を微笑ましく感じながら、促す。


「うん、でも、どうやってやるの」


「これは、ほとんど感覚だから、正解とかは分からないんだけど、一般的に心を落ち着かせてから火がつくように念じるのがいいかな、はじめは難しいけど、慣れていくよ」


「そうなんだ、やってみる」

レンカは頷くと、精霊石を握りしめた。


「うーん、 全然できない」

しばらく様子を見ていると、レンカがぼやいた。


実際すぐにできる人間は少ない。


「まあ、そうなるよな」

俺は笑うと、紙くずを地面に置いた。


「次はそれに火を付けるイメージでやってみて、はじめは、実際に物に火をつける方がイメージしやすいから」


「分かった」


それから、レンカは集中して何度も挑戦した。


30分ほどたったとき。


僅かに紙に火がついた。

その火は燃え広がり、小さい紙は燃え尽きた。


「やった、できたよ」

レンカが喜びの声をあげる。


「うん、その調子もう一回やってみようか」

俺はもう一枚紙を取り出した。


それから何度も挑戦してるうちに、紙に火をつけるの事が、普通に出来る様になった。


レンカの顔に疲れが見える。


「今日はこの辺りでやめようか、思ったより疲れるだろう」


「うん、めちゃくちゃ疲れた、でも楽しかったよ」

レンカが満面の笑みを浮かべる。


「そうか、それは良かった」

レンカの笑顔につられ、俺も自然に笑みがこぼれる。


少し日もくれた頃、俺はレンカ達の家を後にし家路についた。

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