入院生活3
翌日午後15時20分から理学療法師のリハビリだった。
若い男の先生が迎えに来て、リハビリルームへ行って見ましょうといった。
車椅子に乗せられエレベーターで3階のリハビリルームに行った。
中には様々な器具やベッドと棚には
子供の遊戯用具のようなものがたくさんおいてあった。
まず入口近くで血圧と体温を測り、問題ないということで空いているベッドに連れていかれた。
最初は今の私の能力を把握することから始めるといわれ、ベッドに寝て手足を動かしたりできかなど各部分の動きを確認した。
すると
理学療法師というのは主に下半身、特に歩きの機能回復を重点的にリハビリ指導してくれる方のようで、佐藤さんはまだお若いのでやればやるほど回復しますから
頑張りましょうと言われた。
バランス感覚はほとんど失われており、左手足はピクリとも動かないことがわかり、ショックだった。
何でも、脳の右側で異常が起きた人は左半身に影響が出るらしい。
MRIの結果説明で右側から出血した痕かはっきり写っていたのでその時に先生にも説明されていたが、実際に動かないことがわかると、大変なことになってしまった。と改めて思う。
それから2、3日に一回くらいの割合で言語療法、作業療法、理学療法が繰り返され一月ほど過ぎた。
ある日入浴から病室に戻るとベッドサイドにある棚に紙が貼ってあり、明日血液検査とCTがあります。と書いてあった。