入院生活7
トイレに行きたくなり、ナースコールを押すとしばらくして彼女が来てくれた。
トイレに行きたいと言い、車椅子を持ってきてくれ移乗を手伝ってくれた。
車椅子で入れるトイレに押していってもらい、あとは出来るから、たご遠慮いただいた。
トイレは自分で出来るように作業療法士と理学療法士のそれぞれに確認していただいて、手すりがあれば大丈夫ですね。と一応合格をいただいた。
たが、トイレには手すりが右側と左側にあるもののどちらかなので、なぜか俺の入院時には左側麻痺の人が多かったため、いつもそのトイレは行列ができる有様だった。
最初の頃はトイレに座ってから、入り口が開いているのに気づいて
パンツを履き直し扉を締めに行ったりした。
その後たまに、パンツを下げたまま平然とトイレを使うおじいさんを見かける事があった。
入院から一月くらいは看護師さんに手伝ってもらった移乗でもバランスを崩すときもあり、看護師さんと共倒れになったこともあった。
入院当初の俺は100Kgくらいの体重があったため、
移乗時には3人の看護師さんが必要と印刷された紙が車椅子に貼られていた。
病院の質素な食事にも慣れてきて、だんだん満腹感も感じるようになってきた。
体重も計測したら10Kg以上減っていた。
そんな入院生活も終わるときが来た。
その病院は緊急性や手術の必要性がある患者を入院させ面倒を見る病院であったので、リハビリに特化した病院に転院して一日あたり何時間もリハビリをしてまひなどの機能回復を専門にしてくれるリハビリ病院に移るらしいと聞いた。




