表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

どんなに想っていても、いつか別れの日がくる。

作者: 七瀬




『なんで、そんなに頑張れるの?』

僕がキミにそう訊くと。

『これから、三年後の私の未来が輝いているためよ。』

___キミがそう答えた。



あの時の事を、ふと思い出したんだ。

【僕はキミの見る3年後の未来にいないと。】


直感というモノは、本当に当たっている事が多い。

もちろん、“直感”だけに頼っている訳じゃない!


いろいろ考えると____?

直感は、満更間違っていないと気づいたからだ。


不思議とキミを嫌いになった訳じゃない!!!

気持ちは変わらないのに、、、。


キミの隣にいる事が不自然に感じるんだよ。

だから、キミに別れを告げたんだ。


『___ごめん、もう、一緒にはいれない。キミも男性だれか

幸せになって! 僕も女性だれかと幸せになるよ。』

『・・・・・・』


キミは俯いて、何も言わなかったけど。

少し、肩が震えていたのを僕は見て知っていたんだ。

僕の言った事を理解してくれたのか? してくれなかったのか?

___あの時の僕には分からなかったけど。


キミは必死に、耐えていたんじゃないかと思う。


大事にキミを想っているから、別れる事もあるんだと僕は知ったんだ。

それに、ほとんど可能性がない事をキミに言ったんだよ。


『僕も女性だれかと幸せになるよ。』

___僕はもうこの先、誰の事も好きにならないのに。

そんなに簡単に、誰かを好きになったり出来ないと僕自身が知っているから。

それだけ、僕も歳を取ってしまったのかなと思うんだよ。


これが! “最後の恋だったと。”


【___ごめんね、キミを悲しませてしまって。でも、きっとキミの

見る3年後の未来は素敵なモノになるよ。例え、僕が傍に居なくても。】


僕の想いは、キミに届いていなくても。

それでも、僕はそう想うんだ。


悲しみは、時間と共に和らいでいく。

記憶も、さびれた古時計のように静かに深い眠りにつくよ。


【あの時の事は、いい思い出だったと。】



子供だった時の恋愛と比べて、複雑になっているのかもしれないね。

好きだから好きと言い、他に好きな人が出来れば今、付き合っている

人に素直に自分の気持ちを言って別れる。


好き嫌いがはっきりする恋愛。


___あぁ、もう僕も若くないのかな?

そんな風に思うよ。


どんなに好きでも、いつか別れの日がやってくる。

好きだから、これ以上! 相手の人を傷つけたくない。


それなら、嫌われても別れを選ぶのかもと。

相手の事を忘れるには、“大嫌いになればいい”


___そしたら、もう。

キミは傷つかないよね。

それなら、その選択を選んでほしい。

誰も好きになんか、ならないのに。 僕を忘れられるなら。

可能性がない事だって言うよ。


キミが大事な人だから、泣かせる事に罪悪感も沸くんだ。

どこかで、僕たちは分岐点に立たされていたのかもしれない。


だから、選ぶしかなかったんだ。

何時までも、キミの幸せを願っている。


僕の幸せを全部、キミにあげるから。

だから、本当に誰よりも幸せになってね。

“さようならは言わないよ” 【ありがとう。】




最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ