どんなに想っていても、いつか別れの日がくる。
『なんで、そんなに頑張れるの?』
僕がキミにそう訊くと。
『これから、三年後の私の未来が輝いているためよ。』
___キミがそう答えた。
*
あの時の事を、ふと思い出したんだ。
【僕はキミの見る3年後の未来にいないと。】
直感というモノは、本当に当たっている事が多い。
もちろん、“直感”だけに頼っている訳じゃない!
いろいろ考えると____?
直感は、満更間違っていないと気づいたからだ。
不思議とキミを嫌いになった訳じゃない!!!
気持ちは変わらないのに、、、。
キミの隣にいる事が不自然に感じるんだよ。
だから、キミに別れを告げたんだ。
『___ごめん、もう、一緒にはいれない。キミも男性と
幸せになって! 僕も女性と幸せになるよ。』
『・・・・・・』
キミは俯いて、何も言わなかったけど。
少し、肩が震えていたのを僕は見て知っていたんだ。
僕の言った事を理解してくれたのか? してくれなかったのか?
___あの時の僕には分からなかったけど。
キミは必死に、耐えていたんじゃないかと思う。
大事にキミを想っているから、別れる事もあるんだと僕は知ったんだ。
それに、ほとんど可能性がない事をキミに言ったんだよ。
『僕も女性と幸せになるよ。』
___僕はもうこの先、誰の事も好きにならないのに。
そんなに簡単に、誰かを好きになったり出来ないと僕自身が知っているから。
それだけ、僕も歳を取ってしまったのかなと思うんだよ。
これが! “最後の恋だったと。”
【___ごめんね、キミを悲しませてしまって。でも、きっとキミの
見る3年後の未来は素敵なモノになるよ。例え、僕が傍に居なくても。】
僕の想いは、キミに届いていなくても。
それでも、僕はそう想うんだ。
悲しみは、時間と共に和らいでいく。
記憶も、さびれた古時計のように静かに深い眠りにつくよ。
【あの時の事は、いい思い出だったと。】
*
子供だった時の恋愛と比べて、複雑になっているのかもしれないね。
好きだから好きと言い、他に好きな人が出来れば今、付き合っている
人に素直に自分の気持ちを言って別れる。
好き嫌いがはっきりする恋愛。
___あぁ、もう僕も若くないのかな?
そんな風に思うよ。
どんなに好きでも、いつか別れの日がやってくる。
好きだから、これ以上! 相手の人を傷つけたくない。
それなら、嫌われても別れを選ぶのかもと。
相手の事を忘れるには、“大嫌いになればいい”
___そしたら、もう。
キミは傷つかないよね。
それなら、その選択を選んでほしい。
誰も好きになんか、ならないのに。 僕を忘れられるなら。
可能性がない事だって言うよ。
キミが大事な人だから、泣かせる事に罪悪感も沸くんだ。
どこかで、僕たちは分岐点に立たされていたのかもしれない。
だから、選ぶしかなかったんだ。
何時までも、キミの幸せを願っている。
僕の幸せを全部、キミにあげるから。
だから、本当に誰よりも幸せになってね。
“さようならは言わないよ” 【ありがとう。】
最後までお読みいただきありがとうございます。