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こちら竹山陣営です
武山陣営では、トレーナーが椅子に座る和人の前で、腰をかがめて大きくうなずいている。
「いいぞ。順調だ。完全に足にきてるぞ。次のラウンドは間合いを詰めて畳みかけていけ」
和人はその声にうなずきながらも、終了間際のことを思い浮かべていた。
今日、初めて目が輝いた気がした。それを物語るようなパンチ。それ(7ラウンド)まで何度も空を切ってきたパンチとは違う。何かが……。
会長の声に力がこもった声が飛んでくる。
「和人! もうあいつは限界だ。次のラウンドで勝負にでろ!」
その声に和人立ち上がった。
トレーナーがマウスピースをはめようとした時、顔を会長へと向け、
「会長。本当の勝負がこれから始まります」
リングの中央へと飛び出していく和人は、どこか楽し気に微笑んでいた。




