表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タッツミー  作者: ゆらゆらゆらり
41/74

大作だって親です

 テレビ画面にはふらふらの亮が映し出されている。

 ボクシングの試合など見たことのない大作でも、試合が一方的な展開であることが分かる。亮の繰り出すパンチは空をきり、相手のパンチが的確に亮の顔面や腹を捉えていた。

 亮の顔はラウンドを重ねるごとに赤く腫れあがっている。


 6ラウンド終了後の亮は、相手のパンチが足にきているのか、重い足取りで自陣のコーナーに戻っていく。

 そんな姿が画面に映し出されていた。


 淳史が出した椅子に腰を下ろした亮に、伝次郎が声を飛ばしている。亮はうなずきで応えているように見えるが、胸に言葉が届いていない。画面からはそう伝わってくる。


 これがボクシングをする亮の本当の姿なのだろうか。


 言葉をかけずとも、亮を見続けてきた大作には、亮の目が気にくわなかった。


 試合なんて一度も見たことはないが、家で母さんとボクシングの話しをしている時には、もっともっと輝いていたじゃないか。一方的にやられて、目は死んじまったのか。違うだろう、亮! お前は苦しくとも、目が輝きを失うなどありえない。俺には分かる。俺はこの手に、お前を抱いた時からずっと見てきたんだぞ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ