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タッツミー  作者: ゆらゆらゆらり
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亮君の胸の内が知りたいものです

「じゃあ、私たち、そろそろ失礼します」

 亮の耳にそんな声が届いてきた。目を向ければ、美貴が立ち上がっている。歩き出したその先には、壁際の椅子で、仲良く並んで眠るユイと拓也の姿がある。


 美貴が起こそうと声をかけるが、拓也はなかなか起きようとしない。

「今日は、いっぱい応援していたから疲れちゃったみたいね」

 明子が近くに寄って声をかけている。

「えぇ、そう見たいです」

 美貴は拓也を抱きかかえようとしている。


 亮は、その姿に「俺が送りますよ」と言い、近づいていった。そして、拓也を抱きあげた。


「大丈夫よ、亮君。西口に自転車止めてあるし、それに試合で疲れているんだから悪いわ」

「そうだよ、亮。試合後なんだから俺が送るよ」と淳史が言うと、続いて「そうだ、そうしろ」と周りの声も続いた。


 それでも、亮は「大丈夫。大丈夫だから」と拓也を抱えたまま、表に出た。

 背後から、美貴の「すいません。お先に失礼します」と恐縮する声が聞こえてくる。すぐに追いつてきて、亮にも、恐縮する声をかけてきた。


「全然、大丈夫です」


 試合後半の時のように、フットワークは軽やかだ。


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