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異星界漂流記  作者: 笑わない道化
第一章~能力開花編~
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想像?

 「・・・と、無事戻ってこれたな」


 さっきまで大学にいたのだが、俺は自宅に戻ってきた。

 あまりにも唐突であったため、教材が入ったバックや外履きなどをおいてきてしまったからだ。

 

 必要な物を全てバックの中にいれ、朝食は牛乳だけで済ませた。

 玄関で靴を履く。

 準備が整うと忘れ物がないことを確認し、俺は目を閉じ再び想像する。

 大学のある部屋を思い浮かべながらそこにいきたいと願った。


 

 目を開けると景色が一変してた。


 

 そこは初めてテレポートしたときの部屋ではなく、トイレの個室であった。

 このトイレは建物の隅にあり、あまり利用されていない穴場なのだ。

 ましては今は一限が始まる前・・・人が少ないし、誰かが来ることなんてほぼあり得ない。

 


 (テレポートしたところを誰かに見られたら大騒ぎになるからな・・・)


 

 初めてテレポートしたとき、部屋の中に誰もいなくて本当に幸運だったと思いながら俺は一限の講義がある部屋へと向かう。

 部屋にたどり着いたとき、時刻は8時50分ちょい前だった。ぎりぎりセーフ。



 講義が始まるとそこからはいつも通りの日常であった。

 一か月もしないうちに忘れる知識を覚えたり、先生のつまらない話を聞き流したりしてた。

 

 昼食は誰かと食べることもなく次の講義が始まる部屋でボッチで食べる。俺は孤高の存在なのだ!(友達ほしい・・・)


 午後の授業は、昼食を食べることでやってくる睡魔と闘いながら体面上でもいいから真面目に授業を受けているふりをする。

 へんなところで評価は落としたくないからな。

 いつもなら授業中は上の空だか今日はずっとあることについて考えていた。



 俺に発現した能力    「想像(仮)」

 想像だと最初は思ったが具体的に言うと、俺の頭の中で思ったこと、願ったことが実際に現実世界で発現するといったようなものだ。

 勿論これはただの憶測でしかない。

 そう考えた理由が二つしかないからだ。


 速く動けるようになりたい→速く動けるように肉体改造→マッチョになる


 一瞬で大学に行きたい→大学のある部屋を思い浮かべる→瞬間移動


 まだ二つしかないのだ。

 もしかしたら別の能力と勘違いしている可能性もある。

 それはとても危険なことだ。

 もし勘違いをしていて意図していないことが起きてしまっては絶対に大惨事になる。それだけは避けなければ。


 それにしても超能力かー・・・。

 ついに俺も超能力者になったんだよな・・・。


 くふ、くふふ・・・うへへへへへへへーい。

 やった!やったぞ!!

 冒険もファンタジーもないつまらない世界かと思ったが面白くなってきたぞー。

 何をしよう?何から始めようか?

 ワクワクが止まらない。

 

 いやいや落ち着け、一旦落ち着くんだ俺。

 兎に角、俺に目覚めた能力をはっきりさせることが先決だ。

 その後考えても遅くはない。


 うん、そうしよう。



 「・・・今日の授業はここまで」

 いつの間にか午後の最後の講義が終わっていた。

 深く何かを考えていると時間の経過が早いなぁ。


 (まあいいや、さっさと帰ろう。試したいこともあるからな)


 まだ人が多くいる講堂内をそそくさと歩き、今朝テレポートしてきたトイレに向かう。

 まだ大学内にはたくさんの人がいるにもかかわらず、そのトイレの周りは人の姿はなくひっそりとしていた。


 (いわく付きじゃあないよなここ)


 そんなことを思いながらトイレの個室に入る。

 

 


 ここであるミスをしたことに気づかず、俺はテレポートして自宅に帰った。




 

誤字脱字あっても許してください

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