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異星界漂流記  作者: 笑わない道化
第一章~能力開花編~
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覚醒

 「なんじゃこりゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


 突然叫んでしまって申し訳ない。

 でもどうか聞いてください。

 朝、目が覚めて着替えていたら気づいてしまったのだ。 



 腹筋が割れていることに・・・・。


 退院してから2日目だよ?過度な運動もしてないのに・・・筋トレしてもどうしてもとれなかったあの下腹周りの脂肪がなくなっているのだ・・・おったまげたなぁ・・・。


 

 「ライ○ップも青ざめる肉体改造だなこりゃ」


 

 そう言いながら、姿見の前で例のBGMを頭の中で流しながら体をクルクルと回転させてみた。

 一見、超バカっぽく見えるけど、これが意外と楽しい。

 それに今までだらしなかった体がほとんど筋肉で構成され、引き締まっているのをみると本当に嬉しい。

 少しぷっくりとしていた顔も余分な頬肉がなくなり、スリムになっていた。一重と目つきの悪さは相変わらずだがまあいいだろう。

 

 原因不明なのは怖いが長年の悲願が達成されたことに驚きを隠せない、とともに夢なんじゃないかと疑いつつある。

 でも現実だ。・・・・・・・・でもどうして急に?事故のせい?・・・・まさか!・・・・


 

 


 事故で眠っている間に余分な脂肪がおちた?・・・たった2日間でおちるものなのか?。

 病院でなんか変なものを飲まされた?・・・映画やドラマの見すぎだバカ。

 実は産まれた時から俺は特別で、全身が一気に筋肉になる才能が開花した?・・・・何考えてるんだ俺は・・・。

 

 そんな阿保みたいな妄想をしていると、一つだけ心当たりがあることに気が付いた。



 

 「あの・・・・頭痛?」


 

 こんな異常なことが起きているせいは、必ずあの事故が関係していることは大体予想がつく。てかそれしか心当たりないし。とすると事故に遭い、その拍子に頭を打っておかしくなったとか?

 ああ、合点がいく。これしかない。これしか推測できない。

 あの頭痛は頭がおかしくなりつつあるサインだったのかもな。ただでさえ頭がおかしかったのにさらにおかしくなるとか笑えない。

 でも、これじゃあ体がムキムキになった理由がまだ不明である。頭がおかしくなったからって、マッチョになるものなのか?



 うーーーーーん。








 ま、いっか。



 理由なんてどうでもいいじゃん!結局は自分にはプラスの方向に進んだし何の問題もない。

 うん、終わり良ければ総て良し。はいお終い!この話はもうおしまい!

 

 

 「お腹空いたな。ご飯食べよっっっっっと?」


 

 なぜ疑問形かというと、大きく背伸びしながら時計を見たのだ。

 その時計の針はこう示していたのだ。


 午前8時半・・・・遅刻であると・・・ 

 


 「ぎゃああああああああ遅刻ー!!」



 どんだけ自分の肉体美に現を抜かしてんだよ!ナルシストか俺は。

 確かに自分でもかっこいいとか思っちゃったかもしれないけど・・・・時間を忘れるほどかそれ!?

 だぁーーーそんなこと考えないで支度しないと朝食は・・・・抜きだなこりゃ。

 マズイマズイこのままだと間に合わない・・・・・・・・・・・・・・・・


 どうしよう・・・・。





 ふと、思い出す。

 小学生の頃、大好きだったあの青い猫型ロボットを。

 困っても不思議な道具で助けてくれるあの未来からきたロボットを。

 

 でも現実にはそんなものはいない。

 今、この状況も自分で解決しなければならないのだ。

 



 ・・・・・・でも、やっぱり妄想してしまう・・・・。



 「ああ、一瞬で大学にたどり着けないかなあ」



 そう小さく呟いたのだ。




 その瞬間。景色がガラリと変わった。

 



 その部屋は長椅子と長机がきれいに設置され、壁には縦にスライドする大きな黒板があった。

 

 何が起きたのかすぐには理解できなかった。

 でも少しずつ頭の中を整理して、状況を理解した。ここは大学で自分はテレポートしたのだと。

 そして結論付けた。




 「まさか本当に能力に目覚めたのか・・・・・・?」


 で、その能力にも見当がついている。







 「想像・・・・・・・」

 




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