拠点 仮住まい
二章突入です
この洞窟を拠点としてからまだ6時間も経っていない頃......
二人はまだ拠点作りをしていた。
大まかな部分は出来たが、洞窟なのでいつも以上に作業に時間が掛かってしまっていたのである。
そんなこんなで作業してた時
「なあ、ミラ」
「なに?」
「拠点作りをしてるのはいいんだが、なんでテント張ってるんた?寝袋があるならそれで充分だろ?」
ミラは表情を変えず、話した。
「ここならテント張っていても気づかれないし、武器の整備をする場所も必要。戦場ではなかなかそのようなこと出来ないから私にとっても貴方にとってもメリットだと思うけど」
「まあ、そうかもしれないが.....って!」
テントの中でエルは男にとってはとんでもない光景を見てしまった。
「な、な、何で寝る場所一緒なんだよ!?しかも着替えるところも仕切りないのかよ!」
「 ?何をそんなに慌ててるの?そんなに重要じゃないと思うけど」
「はっきり言って、最重要だから!てか、異性の場合だから尚更だろ!」
「?」
と言うちょっとした騒動もあったが、その数時間後に完成し、すっかり夜になってた。
(湖が鏡の役割を果たしていたのと、日の光や月の光は入り込む仕組みになってたため)
「あー、疲れた......もう寝たい......」
と言って自分の寝袋の中に入り、寝てしまった。
ミラはそのまま武器の整備をしていた。
こうして、一日目が深夜帯に入ろうとしていた。