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「え.........?」
エルは少女の言葉に困惑した。
何故、俺と共にいくのか......
普通なら奴隷として連れてくと思うが、そんな感じはしなかった。
「それに、貴方にはもう帰る場所は無い。ことわったとしても両国の敵となる。それに比べたら、マシな選択肢だと思うけど」
「それは分かる。俺にとっても嬉しいメリットだし、アーガストに忠義がないから未練もない。だが、どうして俺を誘うんだ?」
「私一人では生き残るのは難しい.....それに、貴方がいるなら、生き残る可能性も、確率も上がる。他に目的はない」
「ま、いいんだけどさ......」
エルは少し呆れかけな感じで受け入れた。
「で、何処にいくんだ?」
ミラが指差した。
その方向には地底湖のある洞窟だった。
もう、入り口付近で水が溢れてた。
「......マジ?」
エルは青ざめていた。
多分、次で出会い編完結です