合流 そして決別
俺たちがその部隊と合流したのは、連絡を受けてから二日経った頃だった。
俺たちは拠点から離れ、合流地点へ向かっていた。
「......そろそろか?」
「ええ」
二人の距離から約200メートル先に部隊がいた。
そのうち、二人が女性だった。
?「あっ、ミラ!」
抱きついてきた。
「こ、こら、いきなりなにするの、ライエ」
「だってだって、やっと帰ってきたんだもん!そうだよね、アリシア」
「え、ええ。でも、いきなりは、ちょっと......」
黒髪のショートヘヤのライエと焦げ茶色のポニーテールのアリシアだった。
二人はミラの同胞らしい。
アリシアは俺を見て話した。
「貴方、もしかしてアーガストの人?名前は?」
「俺はエル。アーガスト連合の特殊部隊......だった男だ」
「......そう......」
アリシアはまた話しかけた
「ねえ、もしも行き場がないなら、私たちの所に来ない?」
「......」
俺は思った。仲間になればアーガストでやってきたことを捨てることになる。逆に断れば、殺されるだろう......
(でも、俺の中での答えは、もう、決まっている。ミラがいてくれたから......)
俺は告げた
「俺を、ドミニオンにいれてほしい!」
みんな驚いたが、ミラ、アリシア、ライエは受け入れるつもりだった
「当然。貴方は、私のパートナーだから」
少しだけ笑顔だった。
こうして俺は、ドミニオンの兵士となった。