決着 そして反省
敗因を悟ったエルはミラに屈し、銃を地面に置いた。
だけどその顔を、満足そうだった。
ミラも満足そうに銃をしまった。
「そういや、ミラ」
「何?」
「俺がお前のトラップに掛かったのは認めるけどさ、どうやってあんなトラップを仕掛けて、お前はどこに潜んでたんだ?足音殆どしなかったぞ?」
ミラは納得し、説明を始めた。
何故か濡れたまま
こう言うことだった
まず、ある程度撃ち合いをし、銃に注意を向ける。
その後、銃を撃ちながら合間を置いて服を脱ぎ、近くにあった丸太に着せ、ミラがそこにいるかのように見せた。
ある程度撃ったら、変装させた丸太に銃をワイヤーで結びつけ、ミラは湖に音をあまり立てないように潜り、迂回し、エルの背後に回ったということらしい。
しかも洞窟ではずっと水の落ちる音がしたので、湖の警戒が薄まってしまったのである。
「......なるほどな。道理で騙される訳......」
そして、エルはミラの格好に気づいた。
服をダミーにしてたので、今はタンクトップと下着という格好だったのである。
水中抵抗を少なくする為にもやったのだろうが、水中にいたので、服が身体に張り付いてしまったのである。
それに気づいたミラは......
「エル、いやらしい......」
「ご、誤解だ!現にお前がそんな格好してるから......」
「問答無用」
そういってミラはエルを間接技を決めてしまい、それが解けるまで、反省と苦痛を味わうことになったという。