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最強の兵(つわもの)たち!!

???「おっ! 山峰から合図が来た」

???「じゃ、始めるか」

???「始めるよ」

???「これか!」


彼らの名は、寺崎・富澤。

そして、あと二人の梅松・下松の四人。

彼らもまた、タジヒットの一員である。

彼らが移動してから、三十分後、事は起きた。

   

寺崎「よし、着いた」


ベリスブリッジを渡って、着いた先。

そこは、荒廃した雰囲気が漂う飲食店のようだった。

富澤は身震いした。


富澤「たしか、ここの二階だな」

梅松「今は、もうどの部屋も空き家らしい」

下松「これか!」


下松は叫んだ。

彼の目の前にはひとつの扉があった。

煤けた緑色をした扉はいまにも壊れそうで富澤はやはり身震いした。


寺崎「間違いねえ!」

寺崎「ここで、会う予定だ」


全てを知るものたちに…


梅松「開けるぞ」

富澤「来るぞ! 全てを知るものたち…」


梅松がドアノブに手をかけた。

富澤の手は震えていた。

手汗で滑るノブに寺崎は手を添えた。

梅松の顔から戸惑いの色が掻き消えた。

扉はゆっくりと開いた。

中に居た者達――。

かつてルドルフと関わったものたちだった。


寺崎「あんたたちか?」

ワイテナイ「いかにも、私がワイテナイ。

      かつて、彼をここに案内した」

レアチース「そして、俺は彼をワイテナイ先生の元に送った」

ヘンセイ「私はバン・ヘンセイ。 

     かつて、盗み食いをした彼と戦い敗れた」

てくてく「私はてくてく。 かつて、彼とタッグを組んだ」

アリィ「私はアリィ。 通称緑の少女。 

    彼がお金を持ってきてくれた」

梅松「まじか!!」

寺崎「俺たちはあんたたちから、全てを聞いて来いと言われた」

梅松「そして、あんたたちがここに集まるということもだ」

下松「そうだ」

寺崎「教えてくれYO! ディマーリ&ルラーリのこと! 」


そして、彼らは話してくれた、全てを。

 

アリィ「つまり私達はサイボーグだ」

ヘンセイ「世界を救うのは君達タジヒット……

     いや、タジヒットしかいない!!」


梅松「なるほど……つまりこういうことか」

寺崎「君たちルドルフさんの関係者は元々は普通の人間だった。

   しかし生活に困窮するあまり、

   怪しい裏業界の仕事に手を出してしまった。

   だがそれは政府の罠、いやディマーリの罠だった。

   ディマーリ、つまりディマーレ。

   海の意味を冠するこの単語を持つ政府の組織が独立した。

   君たちを改造してサイボーグにした。

   君たちは命からがら逃げ出したが、人外ゆえに悩んでいた。

   そこでルドルフさんに助けてもらったというわけだ」

下松「そうだ」

梅松「そしてルラーリはディマーリが開発した永久機関。

   偶然出来たものだからもう作れない。

   だが君たちは逃げ出す際にルラーリを持ち出した。

   せめてもの復讐のつもりだったんだろう。

   だからディマーリは君たちとルラーリを追っている」

富澤「ルラーリをディマーリに渡すわけにはいかない!」

ヘンセイ「私達はルドルフさんの為なら何でもする」

アリィ「そうよ」


下松「行こうか、全てを終わらせる為に」

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